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あっと驚く三手詰  森信雄 講談社 2000年

時には新しい本も紹介しなければということで、森信雄の本です。

「華麗」の回で書きましたが、詰将棋には実戦に役に立つものと立たないものがあります。この本は間違いなく後者に分類されると思います。中段での開王手や両王手、中合による逃れ筋、どれをとってみても実戦ではお目にかかれないものばかりです。

しかし、私の予想に反してこの本は売れているようです。この本にあるような詰将棋が好きな私としては、それが村山聖の出てくるあとがきのせいではないと信じたいところです。

タイトルの通り、この本は森信雄の作った三手詰めが200題収まっています。将棋世界の「あっという間の三手詰め」でこの手の詰将棋に慣れている私としては、特に驚くような問題はありませんでしたが、あとがきによれば3ヶ月あまりで200題すべてを作ったそうなので、それは大変だったと思います。

 第八十三番 

私にとって「スーパートリックの」だった森信雄は、あっという間に「村山聖の師匠の」森信雄になってしまいました。この本の後ろにも広告の載っている『聖の青春』(大崎善生著)は買っていないのに、その勢いで同じ出版社から出たようなこの本だけを買っている私のような人間も珍しいでしょう。でも、いいんです(川平調)。私はこちらの方が好きなんだからしかたないんです。

本屋でこの本を見て私はレジに直行しました。そして、1日30分ずつ3日かけて解きました。同じパターンが続いていても楽しかったです。しかし、それにしても似たようなパターンが多すぎではと思うこともありましたが。

右の詰将棋と同じような、金銀の開王手を連発する問題は10問くらい出てきます。最後のあたりでは「またか」という気分にもなります。作者はこの作品の解説で「このパターンはいろんな組み合わせが可能だが、慣れると単調に見えてくる。」と書いていますが、全くその通りだと思います。でも、いいんです。


 第四十四番 

しかし、それでも私はこういう詰将棋が好きです。こういう詰将棋が棋力上昇につながるかはわかりませんが、つながらないとしても、解くのが好きなことに変わりはないでしょう。そういう中で、右の詰将棋のような比較的珍しいパターンに出くわすと、難しくないものであっても、うれしくなります

しかし、この詰将棋は森信雄が着想の浮かばない日に強引に作ったものらしいです。やはり、大したことないのかなあ。



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written by mozu

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