2000年11月21日〜30日


最近

Last-Modified: 2000/11/30 18:30

11月30日(木)

_ 「Virgin Cricis それゆけ薔薇姫さま!」(岡本賢一、ファミ通文庫)を読む。 何か勘違いしてるとしか思えない。同人誌程度ならいいのだろうけど、 ファミ通文庫でこれを出してどうしようというのだろうか。 読者層からしても受けるとは思えないし。

_ 一応ギャグなつもりなんだろうけど、全然笑えないのが致命的。 展開がご都合主義的なのは、こういう話だし仕方ないと思うが、アピールポイントがないというのは…。 編集者が何を考えているのか理解できない。せめて登場人物をもう少し魅力的に描かせてほしかった。



11月29日(水)

_ 温泉オフですすめられたので、 「BATTLE ROYALE(バトル・ロワイヤル)」(高見高春、太田出版)を読む。 前から読もうとは思ってたのだが世間で売れてる本はなるべく買わない、というポリシーにより買ってなかったのだった。

_ 面白い。欠点もあるし、あらをさがせばいろいろ言えると思うが、それでも面白かったと思う。 でも世間で言われてる(かどうか実は知らないけど)ような「問題作」とは思えない。 舞台設定の特殊さはあるにしても、この面白さはオーソドックスなジュブナイル小説のものなのではないだろうか。 個人的にはこの感覚は眉村卓作品に似ている気がする。 オビとかのあおり文句は内容に全然合ってない、というのが個人的印象。

_ 登場人物の関係、感覚が古典的、ということもできるかもしれない。 確かにイヤな奴もいるのだが、基本的には理解できるし、感情移入しやすかったのが良かったのだと思う。 「敵」も明確だし。

_ 映画化とかもしてるらしいが、このまま映画化して上手く描けるかどうかは疑問。 表面的な殺し合いだけでは意味ないし、内面描写は難しいという気がする。



11月28日(火)

_ 「Canvas」。確かに 道具立てとしてそれほど悪くはないと思います。一応意味はあるわけですし。良いとまでは思わないですけど。 「Rainy Blue」における絵の意味はあったかどうか覚えてないので何ですが、ましろシナリオは好きです。 他のは何か「惜しい」といった印象だったような記憶が… (ストレートに言うと「いまいち」)。

_ 「ハード・デイズ・ナイツ レクイエムは君の――」(南房秀久、富士見ミステリー文庫)を読む。 探偵役として人気アイドルグループが出てきた時点でやばい、 と思ったが想像したほどひどくもなかった。

_ しかし探偵役が頭が悪いとしか思えないのは問題かも。 ヒロインは仕方ないにしても、ぱっと見てすぐに犯人が読める人物配置はまずいと思う。 ラストからすると、実はもう少し意外性があるのかもしれないが…。



11月27日(月)

_ どうでもいいけど「Canvas」の OP 前奏を聞くと「ねえ恋したら♪」 とか歌い出したくなってしまう(そんなの私だけか?)。

_ というわけで柚子。条件に恵まれない人間がスポーツするのは大変だ、という話。 まあ柚子の場合は目標が特殊だからあれでもいいのかもしれないが、 努力しても報われないのが分かっているとつらい (しつこいようだが「大運動会」とか、 氷室冴子さんで言えば「なぎさボーイ」「多恵子ガール」とかもそういう話があった気がする)。

_ それはともかくとして、全編らぶらぶな話なので、そういうのが好きな向きにはいいかも。 個人的にはこういう女の子は好みでないのでそれほどヒットしなかったけど…。 というかこれでは全然恋愛感情持てない。 まあお話上は錯覚であってもこれでいいのだろう。

_ 最後。藍。「義理の妹の親友」ってどこかであったような、と思ったら「すいすい」がそうだった。 おまけなので仕方ないけど、いつの間に好きになったのかやっぱり全然理解できない。 藍と恋の関係が悪くないので、まあいいけど。 ちなみにあのエピローグにはちょっとびっくりした。 個人的には CC さくらの某知世よりも友達になったエピソードが好きなので好き (そんなガキがいるか!とかつっこんでしまいそうではあるけど)。

_ 全体としては、キャラ間でかなりばらつきがあるけど(人が違うので当たり前だが) 絵柄がかわいいのでわりと印象は良いかも。 でもシナリオとしては、恋を除いて特筆すべきものはないような気がする。 天音も、悪くはないけどかなり見た目でごまかされてる気がするし。 柚子は好みによっては非常に高く評価できるのだろうけど私はそれほどではないと思う。 その他のキャラはどうでもいいレベル。

_ キャラ萌え的には特に萌えなかったような気がする。 何というかそういう萌えるに足る「感情」が強く出てない気がして。 もちろん「好き」という感情は表現されてるけどそれだけではダメというか。 キャラが立ってない、わけではないのだけれど何か弱い。 それとも単に私がキャラ萌えできなくなっただけなのだろうか (でも「銀色」の 1st あやめとかはわりとキャラ萌えしてた気がするし違うか)。



11月26日(日)

_ いちせさんの記述を見て、 「Canvas 〜セピア色のモチーフ〜」を買う (本当は前から買おうと思っていたのだが、発売がいつだか覚えてなかった。 まあどうしても買いたいというほどでもなかったし)。

_ やっぱり恋かなあ、と思いつつ「最初はメインヒロイン」という個人的原則に従い、天音。 なんかぱっと見と声の印象が合わない。でもかわいいから許す(←ばか)。 最初は私の嫌いなイノセント系ヒロインかと思ったが(確かにそういう面もあるけど)、 きちんと認識していることが分かったのでちょっと評価が上がった。 個人的には好みではないけど、微笑ましくていい感じ。 これでもう少し気が強くてひねくれてれば…。

_ しかし絵が云々というのが本筋とほとんど関係ないような…。 まあ最初からそういう面には期待してないのでいいけど。 とりあえず定石はある程度押さえてるし、全体としてそこそこ良かったと思う。 それと、獣医を目指すなら愛さん@とらハ2を見習ってがんばってほしいものだと思う。 動物実験がイヤ、とかそういうことはないのだろうか。

_ 二人目は本命の(?)恋。 最初からばればれなんだけど、素直になれないところが Good. 主人公と天音と玄関で会った後につぶやいてみたりとか。 だんだん態度が軟化していくプロセスも良い。 おまけに誤解ネタもべたべただし…。

_ 恋愛ものとして見ると「Sense Off」の 珠季以来のヒット (「以来」とか言ってもその間「すいすい Sweet」や「銀色」くらいしかやってないような記憶もあるけど。 「AIR」はそういう意味では話にならないし)。 ラストまでべたべたでやってくれた分、全体としてはこちらの方が上か。 「美人じゃなかったら(以下略)」なんてところも素晴らしくて感情移入してしまうし。 実はメインヒロインは天音でなくて恋だったのでは、という気もする。

_ 3人目。悠姉さん。ていうかリアリティのかけらもないんだけど…。 見た目はみさき先輩@ONE っぽくてかわいいけど、 5つくらい年下の男の子をずっと好きでいるなんてことがありうるだろうか。 「ときメモ2」でもシチュエーション的に近いものはあったけど、あれは1年以上がんばった結果だし、 いくらギャルゲーだからってそんなわけないだろ、とか思うと覚めてしまう。感情移入できない。 そういえば PALETTE のチーネェ(本名忘れた)も無理があったけど、キャラ的にはあちらの方がずっと上だし、 過去のエピソードも、その後の関係もあちらの方がまだ納得できる(最初読んだ時はあっちも詐欺だと思ったけど)。 でも天音はいい娘だと思う。

_ 4人目は百合奈先輩。なんだけど主人公に目をつけた理由が分からないし、 主人公が絵を描けるようになった理由もよく分からない。 楓ちゃんっぽい部分もあるけど、楓ちゃんほどには感情移入できない。 「呪われてる」とか言われても、何言ってるの?という感じ。 犯人は読めるけどさすがに後味悪いだろ、とか思ってたらそのまんまで困ってしまった。

_ ちなみに個人的には従姉妹の人(瑠璃子さんだっけ)の方が好み。 素直じゃないし。



11月25日(土)

_ 「エシィール黄金記2 アル=マンの遺産」(葛西伸哉、ファミ通文庫)を読む。 要するに主人公たちは商社をやりたいらしい(今頃気づいた)。 かなりご都合主義的に商品が見つかるのは我慢するとして、主人公にああいう決断をさせたというのは評価できる。

_ まあ文章が上手かったり、話の作り方が上手かったり、演出が上手かったりするわけではないけど、 ファンタジーでない異世界でこういうお話を描こうという気概はわりと気に入ってたりする。 ロマンス色が薄すぎるのは残念だけど。というかせっかく女の子がいるんだからきちんとラブコメしてほしい。



11月24日(金)

_ 「ファイアスト−ム 火の星の花嫁」(秋山完、朝日ソノラマ文庫)を読む (買った後にいきなりブックオフで100円で売られてて悲しかった)。 ストーリーそのものを楽しむというよりは、 その後の話から振り返っての因縁話(というほどでもないか)として楽しめるという印象。 まあ単体としても悪くはないのだが、印象が薄いというかちょっと弱い。

_ 実家に帰って猫と遊ぼうかと思ったのだが飲み会のため挫折。



11月23日(木)

_ 「聖堂騎士アルチュール 亡き勇者のための哀歌」(吉田縁、エンターブレイン A-NOVELS)を読む。 主人公の言葉づかいが妙で、最後までなじめなかった。 一応騎士なら、たとえ言葉づかいがあらっぽいにしてももうちょっと何とかすべきだと思う。 会話全体がわざとらしいというか作り物っぽい印象を受けるので、 単に下手という面もあるのだろうけど…。

_ お話としてはプロローグからある程度想像できる通りのもの。 十字軍などというものにシンパシーを感じない人間としてはだから何なんだ、 という気がする。せめてイスラムとキリストを相対化できる視点をもった主人公なら良かったのだろうけど、 現実的には行き当たりばったりとしか思えないし、ヒロインも特に魅力的ではない。

_ ところで私は歴史に詳しくないので何とも言えないのだが、 当時の「侯爵」ってそんなに権限があったのだろうか。



11月22日(水)

_ 「御手洗学園高等部実践ミステリ倶楽部 亜是流城館の殺人」(舞阪洸、富士見ミステリー文庫)を読む。 ミステリとしてどうかは知らないけど、バカでそれなりに楽しめた。 ヒロイン(むしろ狂言回しか)はボケに徹してるし。 推理小説家ネタの同人誌的ノリ、とでも言うべきか(ミステリ系同人誌を読んだことないのでいい加減だけど)。

_ ありがちなパターンの嵐やしょーもないネタにに耐えられれば楽しめる可能性あり。 それと、ギャルゲー原画家のイラストがはやっているのだろうか?

_ 一応富士見ミステリー文庫を3冊ほど読んでみたわけだが、どれもいまいち。 最初なのだからもうちょっと気合いを入れてほしかったところだが、 某ホワイトハートも同様だったことを思えば今後傑作が出てくる可能性もなきにしもあらずか。 とはいえあれも今はほとんど読みたい作品はないわけだが…。



11月21日(火)

_ 私の場合、 ラブコメ中心でない『星くず英雄伝』 を認めるか認めないかというよりも、あれはラブコメではない、と思ってるような気がします。 ラブコメ要素がない、というわけではないのですが、「ラブコメっぽい」話として読んでます。 ジーク自体恋愛以前な状態ですし、アニーならラブコメできるかなという程度で。

_ 「理央の科学捜査ファイル 静寂の森の殺人」(夏緑、富士見ミステリー文庫)を読む。 法学部から理学部に転部、ってそんなに簡単にできるのだろうか。 私は教育学部だったのだが、条件を見る限り農学部とかだったらわりとできそうな感じがした記憶はある。 ということは理学部もできたのか。 有機化学の単位はとってたけど物理化学はやってなかったので(以下略)とかいって自己規制したんだっけ。 それとも理学部は転部の時期が2回生から3回生になるときだったからとりあえず法学部に行ってしまったんだっけ。 記憶が定かでない。 まああんなに簡単に転部できるのはうちの大学だけだろう、と思うのだが…。

_ お話としては特にこれというものもないけど、中学生くらいだと楽しめるかも。 まあ某タロット探偵のシリーズがダメ(not ほめ言葉)なので期待はしてなかったが、 それよりはましという印象。 中学生を主人公にするならもうちょっと頭の切れる友人をつけてあげないときつい気がする。



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