VPN / Virtual Private Network
■ VPN。Virtual Private Network。 仮想閉域網。 インターネットを経由させてLAN同士をつなぎながら、 専用線と同じような安全な通信を実現したネットワーク。 またはそのネットワークを実現するための技術のこと。 具体的には、LANとインターネットの接点にVPN装置を設置し、 IPsecやPPTP、MPLS、L2TPなどのプロトコルを用いて トンネリング、認証、データの暗号化などの処理を行なう。 VPNの利用形態には、 企業の拠点LANと拠点LANとをつなぐLAN間接続と、 営業員等が、外出先や自宅のPCから企業LANにアクセスする リモートアクセスがある。 ■ インターネットVPN。 公開されたインターネット上で、 企業等が自主的に閉鎖ネットワークを構築して利用する方法。 企業の中でも小規模拠点のLANを相互に接続する場合や、 外周りの営業員が、外出先や自宅のPCから社内LANにアクセスする 場合に多く用いられる。 インターネット網への接続には、 ADSL回線やFTTH回線などのブロードバンド回線を使うことが多い。 ■ IP-VPN。 通信事業者が、顧客企業のために 自社が管理するIPネットワーク上に構築する仮想的な閉域網。 または、そのサービス。 企業の中でも、本社や支店、工場など、 大規模拠点のLANを相互に接続する場合に多く用いられる。 IP-VPNサービスを提供する多くの通信事業者は、 VPNを構築するために、MPLSを利用している。 ■ 広域LANサービス 通信事業者が、顧客企業のために 自社が管理するL2ネットワーク上に構築する仮想的な閉域網。 または、そのサービス。 技術的には、LANスイッチのVLAN機能を使って実現する。 IP-VPNサービスでは、ネットワーク層プロトコルはIPに限定されるが、 広域LANサービスでは、拠点LANのMACフレームをそのままやり取りするので、 IP以外のプロトコルも使用することができる。 以上。 2004/02/26 pm