「あー、生徒諸君。私がこの高校の校長・・・爆・裂・山ぁぁぁぁぁん!!である」
いつものとおり、爆裂山校長のあいさつが始まった。
「あー、本日このような大会を開くのは他でもない。クラブ活動に取り組む諸君たちは、みなそれぞれの分野で 輝かしい成果を残してくれていると思う。だが、クラブ活動というものは、ともすると交流はそのクラブ内に偏りがちになってしまう。 そこで、諸君たちのクラブ間、相互の交流をもっと深めて欲しいと思い、本日のマージャン大会に行きついたのである。 生徒諸君、本日は十分に頭を働かせ、お互いに楽しくマージャンゲームを楽しむ事によって、相互の交流を深めていただきたい」
パチパチパチパチ・・・
「つづいて、大会実行委員長のご挨拶です」
赤井:「えー、それでは今ここに、第一回、ひびきの高校部費争奪マージャン選手権の開会を宣言します!」
「引き続き、大会実行委員長より、選手権のルールの説明を頂きます。」
赤井:「大会は一部活につき代表2人を出し、トーナメント方式で優勝を争う。だが、1回戦2回戦の敗北者は順位決定戦へ、準々決勝以降の敗北者は3位決定戦に回ってもらう。 ルールは2対2のタッグマッチ、半荘終了後チームの合計点が多い方が勝者とする。1ハンしばり、食いタン、後づけありだ。後は普通のルールと同じだ。積み込みなんかの反則をしたやつは会長キックを食らわすから覚悟しとけよ!」
「なんか今日の赤井さん、まともだな」
赤井:「まあ堅苦しいあいさつはこれくらいにしてだ・・・みんなー!マージャンやるかー!」
「おーっ!」
赤井:「やるぜー!」
「おーっ!」
赤井:「燃えるぜー!」
「おおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉーッッ!!」
俺:「ははは・・・やっぱりいつもの赤井さんだよ・・・」
琴子:「ところで、私たちの第1回戦の相手はどこかしら?」
俺:「うーん、どうも野球部みたいだね」
琴子:「野球部?ふーん、まあ、どこが相手でも勝てばいいんでしょうけどね」
俺:「ま、そういうことだ」
「ヒロさん、琴子さん、こんにちわ」
俺:「あ、佐倉さん」
楓子:「第1回戦、私たちとあたったんだね。お二人ともよろしくお願いします」
俺:「ああ、こちらこそよろしく」
琴子:「あら、佐倉さん。こちらこそよろしくお願いするわね」
かくして、第1回戦の相手は野球部と決まった。だが・・・
匠:「やあ君達が相手なんだね。よろしく」
俺:「匠、なんでおまえが佐倉さんのパートナーなんだ?」
匠:「いやあ、佐倉さんパートナーがいなくて困ってたらしいから、僕が代わりに・・・」
俺:「・・・そうか・・・」
相手はどうやら佐倉さんと、匠らしい。佐倉さんの実力は分からないが、匠は相当の実力者らしい。
こちらも身を引き締めて頑張らなければ。
一文字:「さあ、第1回戦第六試合はこちらひびきの高校食堂からHBCが放映いたします。私、臨時でアナウンサーを担当いたします一文字茜です。よろしく!」
「わーわー!」
一文字:「えーこの試合の解説はきらめき、ひびきの両市の総番長・・・ってお兄ちゃん!?」
総番長:「うむ、総番長の一文字薫だ。よろしくお願いする」
一文字:「・・・というわけでまずは野球部チーム、佐倉楓子、坂城匠両名の入場です!」
野球部といえばこれ、コン○ットマーチに乗って野球部代表の両名が登場した。
楓子:「は、はずかしいです・・・」
一文字:「さあ引き続いては茶道部チーム、平和広士、水無月琴子両名の入場です!」
茶道部のテーマソング琴の音にのって(のってないかも)俺たちは登場した。
琴子:「・・・だれよ、こんなバカ騒ぎにしたのは・・・」
俺:「知らんな」
かくして、メンバーが集結したところで、さっそく試合が始まった。
一文字:「さあ、試合開始です!まずは坂城選手の親から始まります。まず試合の主導権を握るのはどちらか!」
匠:「まずは親上がりで主導権を握るのがタッグマージャンの鉄則・・・、まずは九筒から。」
俺:「ぬかせ、まずは西だ」
楓子:「わたし・・・じゃあ一索から捨てます」
琴子:「私は東ね」
匠:「あっ、それポン!」
俺:「ちっ、ダブ東か!」
一文字:「さぁー!坂城選手いきなりダブ東確定だぁ!これはいきなり主導権をにぎるか!」
俺;「あまいな、いきなりダブ東ではマークがきつくなるぜ!」
匠:「そうかな?」
楓子:「あ・・・そろった。私リーチします」
琴子:「なんですって?」
一文字:「さぁ佐倉さんリーチだ!この局面は野球部チームがいきなり優勢に試合を進めています!」
琴子:「仕方ないわね。安全牌からいくわ」
匠:「チーム同士で自爆したら仕方ないからな。僕も安全牌だ」
俺:「やむを得まい。追っかけリーチだ!」
楓子:「それ、ロンです」
俺:「なにっ!?」
楓子:「ほら・・・」
琴子:「こ・・・これは・・・」
匠:「リーチ、のみ・・・」
俺:「しかもカンチャン待ち・・・よくこれでリーチしたなぁ・・・」
楓子:「だって・・・役がないんだモン!」
一文字:「さぁいきなり佐倉さん上がったぁ!リーチ1ハンは少し安いがこれで野球部が主導権を握るか!?」
匠:「オッケー佐倉さん、幸先いいよ」
楓子:「あ、ありがとうございます・・・」
俺:「ふっ、まだ1300点だ。まだまだこれから!」
だが・・・
楓子:「琴子さん、それロンです。タンヤオです」
琴子:「あら佐倉さん、また安いのね。でも上がったもの勝ちだから仕方ないわね。」
楓子:「ありがとうございます〜」
さらに・・・
匠:「ロン!白のみ!」
俺:「匠、おまえまで早上がりか・・・」
匠:「だって、役ができないんだもん」
俺:「おまえが言うな、おまえが・・・」
一文字:「さあ、南場第3局を迎えて野球部チームが14000点のリード!このまま逃げ切れるか野球部チーム!それとも茶道部チームここから逆転なるか!」
俺:「ようやく俺が親だな・・・四筒から落とすか」
楓子:「うーん、じゃあ北」
琴子:「私は一萬ね」
匠:「オーソドックスに北だね」
その後、何事もなく対局は進んで行った。だが11巡目、ついに俺はテンパイした。だが俺はすぐにはリーチせず、ヤミテンに構える事にした。
琴子:「・・・あら、じゃあ六索ね」
匠:「俺は伍萬な」
楓子:「うーん・・・ニ筒捨てるね」
捨て牌から見て佐倉さんは明らかにタンヤオ狙いだ。水無月さんはどうやら俺との共倒れを避けるためにピンズの一色手に決め打ったようだ。
そして・・・
琴子:「四索はどうかしら?」
楓子:「あ、私ポンします。じゃあ・・・九筒」
俺:「それがロンだ。ピンフ純チャン三色の親ッパネ。18000点だ」
楓子:「ええ〜っ・・・」
ちょっと悪い事をしたなあと思うが、逆転にはこれしかなかった。佐倉さんがタンヤオを狙っていたのは既にバレバレだったので、おれはあえて相手を佐倉さん一人に絞ってチャンタに構えたのだ。後は水無月さんにテンパイ成立のサインを送って彼女との同士討ちを避けた。水無月さんはこれを見て手をピンズの清一色に決め打ってくれた。あとは匠は安牌で逃げるので、ヤミテンに構えて楓子さんが高めに振りこんでくれるのを待つだけということになる。
そして・・・
琴子:「上がりだわ、平和断公九」
一文字:「これで大勢決したぁぁぁ!!茶道部の勝利!」
楓子:「負けちゃった・・・」
匠:「気にすることないさ。佐倉さんのせいじゃないよ。・・・あいつのほうが一枚上手だった」
俺:「佐倉さん。なんだか君をだましてしまったようですまない。だが、俺たちは負けるわけにはいかなかった」
匠:「仕方ないさ。おまえと水無月さんは最高のコンビだ。俺は別におまえに負けたんじゃない。ただ・・・俺と佐倉さんのコンビネーションが、君達のコンビネーションにいたらなかっただけさ」
楓子:「坂城くん、迷惑かけてご免ね」
匠:「ま、いいさ。まだ順位決定戦があるからな。次は勝って部費を取らないと、野球部は甲子園を目指せないんだろ?」
楓子:「うん!そうだね。ガンバろ!」
こうして、急造コンビ平和&水無月の茶道部チームは、おなじく急造コンビの佐倉&坂城の野球部チームを破った。だが、2人はまだ1回戦を勝ったにすぎない。これからは激戦を勝ち残った強敵たちとの連戦になる。さて、この2人は優勝まで勝ちぬけるのだろうか。