ひびきの高校「部費争奪」マージャン選手権




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Chapter5 第ニ回戦 茶道部&演劇部「あら、妖精さんが・・・」

 第一回戦を劇的な逆転勝利で飾った茶道部は、ほとんど休む間もなくニ回戦を迎えることになった。第ニ回戦の相手は演劇部と決まった。

 琴子:「あら、こんどは白雪さんがお相手なの?」

 美帆:「こんにちわ、平和さん、水無月さん」

 俺:「こんにちわ白雪さん。で、白雪さんのパートナーは誰なの?」

 美帆;「もうそろそろ来ると思いますよ・・・あら、もうお越しですわ」

 「やっほー」

 俺:「!」

 琴子:「あの声は・・・」

 俺と水無月さんは後ろを振り返った。

 美帆:「あら寿さん。もう少しゆっくりなされていてもよろしかったのに・・・」

 美幸:「にゃー、こんにちわー!」

 俺:「・・・」

 なんてこったい。白雪さんのパートナーが寿さんとは・・・。

 琴子:「あら、寿さん。寿さんは確かテニス部じゃなかったの?」

 美幸:「うんそーだよー。でもねー、美幸メンバーにならなくていいーって、言われたからー」

 美帆:「そうなんです。それでお相手のいなかった私が寿さんにお願いしてパートナーになってもらったんです」

 俺:「そうだったんですか」

 いや、テニス部の連中が寿さんをメンバーにしなかったわけは良く分かる。それはいいのだが・・・。

 俺:「なぜ、そのテニス部が一回戦でこの演劇部にあっという間に敗北したのか・・・」

 そちらの方が俺には気になった。なんでも、30000点差という大敗だったらしい。

 琴子:「まあ、白雪さん、寿さん、お手柔らかにお願いするわね」

 美帆:「ええ、お互い一生懸命頑張りましょうね」

 美幸:「うーん、美幸役に立てるか分からないけど〜頑張る〜!」
 

 舞佳:「さぁーひびきの高校第一体育館は大会のメインステージ!こちらからは早くもニ回戦!ニ回戦第ニ試合は茶道部vs演劇部をHBCから放映いたします!!えー私臨時アナウンサーの九段下舞佳です。少年少女の諸君、よろしく!!」 

 「いいぜー舞佳さん!」

 「かっこいいぜー!」

 舞佳:「解説はわれらが校長、爆裂ザーァァァァン!和美ぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!

 爆裂山:「あー生徒諸君、私がこの高校の校長爆・烈・山!である」

 舞佳:「さあまずは茶道部チーム、平和広士、水無月琴子両名の入場です!」

 再び茶道部のテーマソングの琴の音に乗って、俺たち二人は登場した。場内は絶叫と罵声につつまれ、熱狂のるつぼと化した。

 琴子:「まったく、みんな馬鹿騒ぎが好きねぇ」

 舞佳:「さあ続いては演劇部チーム、白雪美帆、寿美幸両名の入場です!」

 これに続いての登場は○ッツ・ア・○モールワールドの音楽にのって白雪美帆、寿美幸両名が登場した。

 美帆:「うふふ、みなさんお元気ですね」

 美幸:「にゃー、美幸緊張するよー」

 かくして、両チームの代表は位置について準備を始めた。親は、寿さんからだ。

 美幸:「にゃー、頑張るよー!」

 だが・・・

 俺:「寿さんそれロン。リーチタンヤオドラ2」

 美幸:「はにゃー、やられちゃったよ〜!」

 さらに・・・

 美帆:「あら、真っ白な牌ですわ。これを捨てますね」

 琴子:「それで上がりね。白と混一色」

 美帆:「あら、上がられてしまいましたね」

 ・・・

 舞佳:「さあ東場を終えて茶道部チーム40000点のリード!ここまではほぼ一方的なゲームになっています。はたして茶道部このままリードを守って押し切れるのか!それとも演劇部が逆転か!?」

 俺:「よし、この配牌なら大きく狙える。これで演劇部の息の根を止めてやる。まずはニ筒だ」

 美幸:「はにゃー牌がバラバラだよ〜。でも美幸たち〜負けてるから〜上がらないと〜」

 そして寿さんが牌の山に手を伸ばして牌を取ろうとした時・・・

 バラバラバラッ・・・

 美幸:「はにゃっ!?」

 俺:「あーっ・・・」

 なんと、寿さんの手が山に触ったとき、突然マージャン台が揺れ牌の山が崩れてしまったのだ。

 舞佳:「あーっと寿さん山を崩してしまったー!これは大変だ!」

 俺:「・・・これってもしかしてチョンボじゃないのか?」

 美帆:「まあみなさん、美幸さんも悪気があってしたわけではないでしょうし、許してあげてください」

 琴子:「まあ、それくらいでどうこう言わずやりなおしてもいいんじゃ・・・」

 俺:「おれはこだわるぞ(・・・配牌がいいのにやりなおしなんてとんでもない)」

 美幸:「はにゃ〜ごめんなさ〜い」

 そういって寿さんがぺこりとあいさつをしたときだった。

 美幸:「あっ!」

 なんと美幸さんの目の前に自分の牌を倒してしまったのだった。

 俺:「あー・・・」

 美幸:「あ〜っ・・・」

 琴子:「これで、やりなおし決定ね」

 美帆:「そうですね。もう一度やりなおしましょ」

 俺:「なんで・・・」

 舞佳:「ああっと寿さん自分の牌も倒してしまったぁ!これでは続行不可能だ!」

 美幸:「あ〜っ、牌がバラバラだったからやりなおしでいいよ〜」

 舞佳:「どうやら寿さんの配牌はバラバラだったようす。これは命拾い・・・ってあれ?」
 


 

 舞佳:「これって・・・もしかして」

 俺:「まさか・・・」

 舞佳:「寿さん、今積もってきた牌を見せてくれますか?」

 寿:「へっ?」

 そして寿さんが見せた牌は・・・
 

  
 

 爆裂山:「十三不塔じゃ・・・」

 舞佳:「そうですね」

 寿:「シーサンプートーってなあに?」

 爆裂山:「うむ、十三不塔とは、配牌の13枚がそれぞれに何の関係もない牌同士であるとき、すなわちコーツ、トイツ、シュンツが一つもなく、なおかつ次にどの牌をツモってもシュンツが出来ない場面で、ポン、チー、カンを誰もしていない状態でツモった第一牌でトイツができたとき、十三不塔といって役満となる特別なルールがあるのじゃ」

 俺:「じじ・・・いや、校長。これ、認めるのかよ?」

 俺は恐る恐る聞いてみた。

 爆裂山:「うむ、役満として認めるぞ」

 俺:「な、なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっつ!じじい!こんなローカルルール認めるのかよ!」

 爆裂山:「じゃがのぉ、わしの持っているマージャンルールの本にはちゃんと十三不塔が役満として書いてあるからのぉ」

 俺:「そ、そんなばかな・・・あったとしても満貫だろ!俺のところのルールでは満貫として処理してるぞ!」

 爆裂山:「わしが役満といったら役満じゃ」

 舞佳:「でたぁぁあぁぁぁっ!今大会初の役満!寿美幸選手がシーサンプートーをツモったぁ!これで一気に逆転だぁ!」

 このシーサンプートーにより親だった俺は16000点を、水無月さんは8000点を奪われ逆転された。ツモだったため一人で32000点を取られなかったのは不幸中の幸いだったが、この失点は痛かった。

 俺:「ちっ、勝負はこれからだ・・・おっ?」
 

  
 

 俺:「(既にドラ1で満貫は決定だ。ここはリーチをかけたいところだがしばらくヤミテンに構えよう。)四筒を切るぞ」

 美幸:「じゃあ、三筒を切るね。」

 琴子:「私は四萬」

 美帆:「あら、揃いましたからリーチしますわ」

 俺:「(チャンス!)俺も追っかけリーチだ!」

 舞佳:「さあ白雪選手、平和選手が相次いでリーチだ!これは激しい競り合いだぁ!」

 美幸:「あれ〜っ、じゃあ〜美幸は安全牌だよ〜」

 琴子:「じゃあ現物牌を切るわ」

 美帆:「あら、上がりましたわ」

 俺:「何っ!一発か!!」

 美帆:「はい」
 

  
 

 俺:「ツ、ツモり三暗刻・・・」

 これには全く驚かされた。一見して一応シャンポン待ちだが、すでに西は二枚切られており、八索は俺の一枚を含めて既に三枚、あと山には一枚しかないはずだった。このかけは無謀であることは分かるはずなのに、あえてリーチをして、本当に一発でツモってしまったのである。メンホンサンアンコー、リーヅモ一発、倍満貫である。

 舞佳:「これは決まったぁ!白雪選手倍満だぁ!」

 幸いだったのは親が寿さんだったので、俺たちの払った点数はそれぞれ4000点の8000点だけだった事だろう。だがこの失点は先ほどの役満と合わせてかなりのダメージとなって重くのしかかってきていた。

 美幸:「やった〜白雪さんすごいよ〜」

 美帆:「妖精さんが、リーチしようって言ってくださったんですよ」

 琴子:「はあ・・・だめねぇ」

 しかし、俺はまだあきらめてはいなかった。たしかにツキは向こうにあるが、それならそれで考えがある。20000点ならまだ十分チャンスがあるはずだ。
 

 舞佳:「さあ南場第二局を迎えました。こちらはなんとなんと白雪&寿の演劇部代表コンビが一気に30000点を上げ大逆転!だがまだ勝負は分からないぞ!頑張れ茶道部チーム!!」

 局面は八巡目を迎えて、おれは次のようなイーシャンテンだった。
 

 
 

 美幸:「あっ、一索ポンするよ〜」

 寿さんが一索をポンした。狙いはおそらく純チャンだろう。

 続く10巡目には4枚目の中をツモってきた。

 俺:「カン」

 すぐさま牌をめくるとニ索をツモった。これでテンパイだ。俺は三萬をすててヤミテンに構えた。

 そして13巡目、上がり牌の四索をツモった。だがおれは・・・

 俺:「カン」

 あえて上がりを捨ててカンを宣言した。新しいドラは・・・

 美帆:「あら、三索が見えましたわ」

 舞佳:「何とぉ!これはびっくり!!カンをした四索がドラになってしまいましたぁ!」

 そして俺は新たにツモった西を捨て、リーチを宣言した。

 俺:「リーチだ」

 寿:「じゃあ〜三萬を捨てるね〜」

 琴子:「あら、西をツモったわ。いらないから捨てるわ」

 美帆:「それじゃ、私は五索を捨てます」

 俺:「一発はないか・・・白だ」

 美幸:「あ〜一索をツモった〜!カンするね〜」

 俺:「ロン、リーチチャンカンドラ4」

 美幸:「え〜っ?どうして〜?」

 舞佳:「これは驚きました。チャンカンは私もはじめて見ました。解説の爆裂山校長、チャンカンとはいかなるものですか?」

 爆裂山:「あーチャンカンとは、誰かがテンパイをしているときに、既にポンされた牌がそのあたり牌である時、そのポンしているものが4枚目の牌をツモって加カンすれば、テンパイをしているものはそれであがることが出来るというものじゃ。このとき、チャンカンという一ハン役がつくのじゃ」

 俺:「と、いうことだ」

 美幸:「はにゃ〜美幸〜知らなかったです〜」

 舞佳:「おーっと、これは珍しいチャンカンにより跳満12000点が寿選手を直撃だぁーっ!」

 正直にいうと、タッグマージャンというのは二人の合計点数によって勝敗が決するものである。それゆえ、ツモ上がりしても相手に対してあまり大きなダメージを与えられないのである。それは、ここまでの寿さんが役満を、白雪さんが倍満を上がってなお俺たちに決定的ダメージを与えられなかったことを見て頂いても明らかだ。

 基本的にタッグマージャンは「相手をフリコませてナンボ」である。それゆえ、寿さんが一索をポンした時点から、このチャンカンを密かに狙っていたのである。

 美帆:「あら、逆転されてしまいましたです」

 琴子:「まったく、点数の出入りが激しいわね」

 そして・・・

 琴子:「美帆さん、それがあがり牌ね。対々和と南南」

 舞佳:「決まったぁ!勝者、茶道部!平和・水無月コンビぃ!」

 琴子:「当然よ」

 美帆:「負けてしまいましたね」

 美幸:「はにゃ〜負けちゃったよ〜」

 かくして、俺たちはこの難敵、白雪さん&寿さんコンビも倒すことが出来た。だが、これからはもっと強い敵が待っているに違いない。だが、俺たちは負けない!水無月さんと一緒なら、きっと勝ちぬけると思う。さあ、行くぜ!

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