第3章 インターネットプロトコル
■ DoDモデル。Department of Defence Model。
米国国防総省(DoD)で開発された階層モデル。
OSI基本参照モデルを簡略化した4階層のレイヤで構成される。
TCP/IPはこのモデルに沿って開発された。
(1) プロセス/アプリケーション層
OSI参照モデルの最上位3層に相当し膨大な数のプロトコルからなる。
アプリケーション間の通信方法やユーザインターフェース仕様を定めている。
具体的には、TELNET、FTP、TFTP、SMTP、SNMP、DNS、BOOTP、DHCPなどがある。
(2) ホストツーホスト層
OSI参照モデルのトランスポート層の機能に相当する。
上位アプリケーションのために信頼性のあるデータ転送サービスを提供する。
具体的には、TCP、UDPなどを指す。
(3) インターネット層
OSI参照モデルのネットワーク層に相当する機能を担う。
各ホストに論理アドレスを割り当て、
複数のネットワーク間でパケットのルーティングを行なう。
具体的には、IPv4、ICMP、ARP、RARPなどを指す。
(4) ネットワークアクセス層。
OSI参照モデルのデータリンク層と物理層に相当する。
ハードウェアの物理アドレスを管理し、電気信号などでビット列を伝送する。
■ IPアドレッシング
IPアドレスの基本事項、すなわち、
IPアドレスの階層構造やサブネット化の方法は、
こちらを参照のこと。
以上。
2003/03/14 pm