Chapter 2 インターネット接続に必要な回線・機器
■ ネットワークデザインのポイント。
ネットワークの構築に先立って、
以下のポイントを検討すべきである。
(1) ネットワークの目的の決定。
誰にどんなサービスを提供するのか?
(2) サーバを導入するか?しないか?
導入する場合、自社運用とするか、外部に委託するか?
委託する場合、どのようなサービスを利用するか?
(3) WANへのアクセス回線をどうするか?
固定IPアドレスは必要か?
(4) ネットワーク部品の決定
ハードウェアをどうするか?マシンスペックは?
ソフトウェアはどうするか?
(5) ネットワーク構成の決定。
IPアドレッシングをどうするか?
(6) セキュリティタ対策をどうするか?
セキュリティポリシーの決定。
■ ネットワークサービスに関する知識。
ネットワークの構築に必要な
WAN回線サービスについては、下記を参照のこと。
ISDN、ADSL、FTTH、DOCSIS、ATM
その他ネットワーク構築に必要な外部サービスについて、
挙げておく。
(1) ホスティングサービス。
IDCが、企業やISPなどに対して、
自社で保有・設置したサーバー、またはその一部機能を貸し出すもの。
1ユーザでサーバを専用する場合(デディケートホティング)と、
複数ユーザでサーバを共有する場合(シェアードホスティング)がある。
(2) ハウジングサービス。
IDCが、企業やISPなどのサーバを自社のラックに預かり、
運用監視を代行するサービス。
ユーザは、自社に電源や専用線などの設備や、
ネットワーク管理者を確保する必要がなくなる。
(3) IDC。Internet Data Center。
耐震・耐火構造の建物、冗長化された電源設備(自家発/UPS)や
空調・防火設備、入退室のセキュリティ管理など堅牢なファシリティを備えた上で、
企業やxSPにホスティングやハウジングなどのサービスを提供し、
24時間365日の監視運用体制を整えている大規模施設もしくは事業者。
単にサーバの運用監視を行なうだけでなく、
高速ネットワーク接続の提供を行なう。
■ ハードウェアに関する知識。
ネットワークの構築に必要な
ハードウェアについては、下記を参照のこと。
ハブ、LANスイッチ、ルータ、LANケーブル、無線LAN
その他ネットワーク構築に必要なハードウェアについて、
挙げておく。
(1) UPS。Uninterruptible Power Supply。
無停電電源装置。
バッテリを内蔵しており、
短時間の停電の際に非常電力を供給したり、
電源電圧が変動したときに一定の電圧の電力を供給する等の
機能を持つ予備電源装置。
停電時にバッテリーの残量が少なくなると、
コンピュータを自動的にシャットダウンさせる機能を備えたものもある。
- 常時インバータ方式。オンライン方式。
必ずインバータを経由して電力を供給するため、
安定した電力を供給できる。
比較的高コスト。
- 常時商用給電方式。スタンバイ方式。
電圧異常を検知した時点でバッテリに切り替えるため、
ごくわずかの時間だが電圧が低下してしまう。
比較的低コスト。
以上。
2004/03/15 pm