プエルトモント→プエルトナタレス

   プエルトエデン号

プエルトモントから午後8時頃ようやくプエルトエデン号は出港した。
8時と言っても南米大陸はまだ明るい。ゆっくりゆっくり船は汽笛をあげながら進む。
同じ部屋にはオーストラリアからの旅行者とブラジルからの旅行者が一緒になった。
相部屋の仲間同士挨拶を交し、世間話をした。共通の言語は英語であったため、話
を聞き取ることで精一杯でこちらから話題を持ち出して会話などはできなかった。

  この船はどうやら3つのクラスの別れているようだった。まずは私たちの部屋でる二段ベット
が二つある4人部屋にシャワーとトイレ付きの部屋(1等)、2段ベットよりも間隔が狭めの3段
ベットにシャワー、トイレなしの部屋(2等)、観光客ではなく大型トラックの運転手などが利用
する船底の部屋。(3等)
3等クラスは食事もツーリスト用の食堂と異なる8人ぐらい座れるスペース地下の食堂でとっていた。
どこに部屋がるのかすら不明であったが、トラックの運転手達が自分達のトラック中で寝ている
光景を良く見かけたのでひょっするとベットがないのかもしれない。

運賃は3泊4日で一等400ドル程度、2等250ドル程度、船底の部屋は不明。
運賃の中には全食事代も含まれている。
船内に売店がありビール、ワインなども定価と変らぬ値段で売っているので船に乗る前に特に
食料を買い込む必要はない。
ただ食事の量があまり多くないので、沢山食べる人は何か買っておいた方が良いであろう。

航海中は1日一回は催し物がある。スタッフの中に一名ガイドのような人がいて、様々なレクチャー
を行ってくれる。
船の航路、スケジュール、この航海で見ることができるイルカ、クジラ、アシカなどの説明、パイネ
国立公園のトレッキングコースの説明などをスライド上映をしながら説明してくれる。
他には1日に2本程度映画上映もある。

しかし、そのような催し物よりもこの船に乗り込んだ人は複雑に入りくむフィヨルドの絶景の中の
クルージングを、誰もが楽しんでいた。
コバルトブルーの海に浮かぶ無数の島々の間をぬって船はひたすら進む。
甲板に出ると吹き飛ばされそうな程強いパタゴニアの風を受ける日があれば、鏡のような波一つない海
を進む日もある。
甲板に出て本を読んだり、昼寝をしたり、他の旅行者と話をしたり、パタゴニアの雄大な景色をボーっと
見ているだけで1日が何時の間にかに終る。

私はひたすらホウェールウォッシングをしていた。
水平線の彼方まで見渡して、水面に何か黒いものを発見するとそれが近づいてくるのをワクワクしてみ
ていた。
その黒い物体の正体は時には海鳥であったり、アシカであったり、ドルフィンであったりした。
残念ながらクジラは今回の航海ではみれなかった。クジラを見れる時期は10月頃までらしい。
パタゴニアのベストシーズンである12月〜3月の夏の時期はクジラを見るのは難しいようだ。

この航海は穏やかなフイヨルド地形の湾内を進むのであるが、途中一度だけ外海にでるために12時間
ほど揺れる区間があった。

船は4日目の午後にプエルトナタレスへ無事到着した。しかし強風のため着岸ができないようで船は港
の沖合いで風のおさまるを待っていた。その後も風は一向に止む気配はなかった。
やがて船内にアナウンスが入り、いよいよ到着かと思いきや映画上映をやるという知らせだった。
映画の時間が120分だとすると、2時間はこの状態だろうとあきらめたが、一本の映画が終ると更に
もう一本始まった。 結局その後、夕食まで出てプエルトナタレスの町に渡ったのは夜10時頃であった。

   

フィヨルド地帯の景色


ブエノスアイレス (タンゴ、ボカ地区)

ブエノスアイレス→バリローチェ (ジャオジャオ半島、サイクリング、カヤック)

バリローチェ→プエルトモント (バリローチェ国立公園横断船の旅、アンヘルモの海鮮市場)

プエルトモント→プエルトナタレス (3泊4日フィヨルド地帯縦断プエルトエデン号の船の旅)

プエルトナタレス→パイネ国立公園 (パタゴニアでトレッキング、キャンプ)

プエルトナタレス→カラファテ (ペリトモレノ氷河)

カラファテ→リオガジェゴス→ウシュアイア

ウシュアイア (ハーバートン牧場、ペンギン島、フエゴ国立公園)

ウシュアイア→ブエノスアイレス経由→プエルトイグアス(イグアスの滝)

プエルトイグアス→シウダッデルエステ→アスンスオン(パラグアイ)

アスンシオン→ボリビア












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