AUTOEXEC.BATの書き方


バッチファイル

いくつかのコマンドや実行ファイルを順番に実行させるための、拡張子が「BAT」のテキスト形式のファイルをバッチファイルといいます。
AUTOEXEC.BATは、起動時にDOSが自動的に読み込むバッチファイルです。

AUTOEXEC.BATは記述しなくても問題は起こりませんが、設定しておくと便利なものもあります。
ここではその中のいくつかを紹介します。



ECHO OFF
バッチファイルは実行するコマンドを順に表示していきます。それを表示させないときにこれを使用します。
バージョン5.0以降では@ECHO OFFとすることでこの命令も非表示にできます。



SET PROMPT = $P$G
コマンドプロンプトの表示を変える命令です。バージョン6.2では標準でこの設定になっています。
他に、
 $V (DOSのバージョンを表示する)
 $N (カレントドライブを表示する)
 $L (「>」を「<」にする)
などがあります。
SET は省略可能です。



SET TEMP = A:\DOS
SET DOSDIR = A:\DOS

MS-DOSが一部のコマンドで使用する、テンポラリディレクトリとDOSコマンドのあるディレクトリを設定します。
通常は設定しなくても問題ありません。



SET COMSPEC = A:\COMMAND.COM
COMMAND.COMの位置を設定します。
一部のゲーム・アプリケーションでCONFIG.SYSのSHELL= の欄に特定の実行ファイルを指定したときなどに使用します。
SHELL= がCOMMAND.COM以外を設定しているときに終了時のシステム停止を防ぐために使われます。
CONFIG.SYS の項のSHELL の設定も参考にしてください)
バージョン6.2では自動的にルートディレクトリのCOMMAND.COMが設定されるので記述の必要はありません。



SET PATH = A:\DOS;A:\
通常、コマンドはカレントディレクトリにあるものしか実行できません。
SET PATH を使用することでどこからでも設定したディレクトリのファイルを実行できるようになります。
「;」で繋ぐことで複数のディレクトリを指定可能です。
上の例ではAドライブの\DOSディレクトリとルートディレクトリを設定しています。
SET は省略可能です。

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