基礎編 −基本的なコマンド



MS-DOSでよく使う基本的なコマンドについて解説します。
ここの内容は98DOSに限らず、AT互換機のDOSやWin95/98のDOSプロンプトでも共通のものです。

まずはじめに
起動すると、下の図のようなものが表示されていると思います。
コマンドプロンプト
これを「コマンドプロンプト」といいます。
この表示がある場合は「MS-DOSがコマンドを実行できる状態にある」ことを示しています。
「コマンドプロンプトから、〜のように入力します」という説明があった場合は、この状態から命令を入力します。
 バージョン5.0以前で、¥が表示されていない場合は
 PROMPT=$P$G
 を実行すると同じ表示になります。
「A:」は現在のドライブ名(カレントドライブという)、「¥…」は現在のディレクトリ(カレントディレクトリ)を表示しています。「A:¥」はAドライブの一番上のディレクトリ(ルートディレクトリ)のことです。
コマンドを実行する際、特にドライブ名やディレクトリ名を指定しないと、カレントドライブのカレントディレクトリに対して作業を行います。
ディレクトリを使ってファイルを整理していると、カレントディレクトリ以外の場所にあるファイルが必要になる場合があります。
この場合は目的のファイルがあるディレクトリまでの経路を表記する必要があります。
この経路を「パス名」といいます。
パス名は、そのファイルにたどり着くまでに経由するディレクトリを「¥」で区切って並べます。

形式
[ドライブ名]¥[ディレクトリ名1]¥[ディレクトリ名2]¥「ディレクトリ名3」…

上の表記はルートディレクトリからの経路を示したものです。(このパス名を絶対パスという)
上の例で、カレントディレクトリが[ディレクトリ名1」にある場合は、 [ディレクトリ名2]¥「ディレクトリ名3」…
と表記することも可能です。(このパス名を相対パスという)
この場合、最初のディレクトリに¥はつけません。絶対パスでのはじめの¥はルートディレクトリを表しているからです。


DIRコマンド
このディレクトリのファイル内容を表示したいときはDIRコマンドを使用します。
書式
DIR [パス] [オプション]

[パス]にはドライブ名およびディレクトリ名を指定します。
1画面に入りきらない場合は/Pオプションを指定します。また、/Wオプションで横並びの一覧表示にもできます。
/Vオプションを使うと詳細表示にできます。
隠しファイルやシステムファイルを表示したい場合は、/A:H(隠しファイル) /A:S(システムファイル)を指定します。
 DIRに限らず、ほとんどのコマンドは/?オプションを指定することでそのコマンドの説明を表示することができます。

ワイルドカード
ワイルドカードとは、DIRコマンドなどでファイル指定の際に使う「?」や「*」のことです。
「?」は1文字でアルファベット1文字分に、「*」は1文字で何文字分にも相当します。
この、ワイルドカードを使うことで特定のファイルのみを表示することができます。


(1)DIR *.BAT
(2)DIR TEST????.TXT

(1)は拡張子がBATのファイル(バッチファイル)のみを表示します。
(2)は頭にTESTのつく拡張子がTXTのファイル(テキストファイル)を表示します。
*.*とすればすべてのファイルが表示されます。
ワイルドカードはその他のコマンドでも使用可能なので覚えておくといいでしょう。


ファイルのコピー
ファイルのコピーはCOPYコマンドを使用します。
書式
(1)COPY [コピー元ファイル名] [コピー先ディレクトリ]
(2)COPY [コピー元ファイル名] [コピー先ファイル名]
(3)COPY /B [コピー元ファイル名1] + [コピー元ファイル名2]... [コピー先ファイル名]

(1)COPY A:\SAMPLE.TXT B:\
(2)COPY A:\SAMPLE.TXT B:\SAMPLE.BAT
(3)COPY /B A:\SAMPLE.001 + A:\SAMPLE.002 B:\SAMPLE.EXE

(1)は単純にファイルを別の場所にコピーしています。
(2)はファイルをリネームしてコピーしています。
(3)は複数のファイルを結合して一つのファイルにしています。分割ファイルを移動して復元するときなどに使用します。
ワイルドカードも使用可能です。

バージョン5.0以前ではコピー先に同じファイル名があると自動的に上書きされてしまいます。注意してください。

ファイルの削除
ファイルの削除はDELコマンドを使用します。
書式
DEL [ファイル名]
ワイルドカードで複数のファイルを一度に削除することも可能です。
*.*ですべてのファイルを削除するとき以外は確認のメッセージは表示されません。
基本的に一度削除されたものは復元不可能なので、削除の際には十分に気をつけてください。


ディレクトリ操作
DOSでは基本的にファイルはディレクトリ単位で管理します。
ディレクトリを移動したり新たに作成したりする場合には以下のコマンドを使用します。
書式
カレントディレクトリの移動
(1)CD [ディレクトリ名]
ディレクトリの新規作成
(2)MD [ディレクトリ名]
ディレクトリの削除
(3)RD [ディレクトリ名]

CD(CHDIR)コマンドは別のディレクトリへ移動するときのコマンドです。


(1)CD TOOLS
(2)CD ..
(3)CD \TOOLS\FILER
(4)CD \

(1)はカレントディレクトリの下にある「TOOLS」ディレクトリに移動しています。
(2)はカレントディレクトリから一つ上のディレクトリに移動しています。
(3)は「TOOLS」の下の「FILER」ディレクトリに移動しています。
(4)はルートディレクトリに移動しています。
はじめのディレクトリの頭に¥をつけた場合はルートディレクトリからの位置になりますので気をつけてください。

MD(MKDIR)コマンドはディレクトリを作成します。
頭にドライブ名やディレクトリ名をつければ、その下にディレクトリが作られます。

RD(RMDIR)コマンドはディレクトリを削除します。
ディレクトリ内が空でないとRDコマンドは実行されません。中のファイルやディレクトリはあらかじめ削除しておいてください。


名前の変更
ファイル名の変更にはRENコマンドを使用します。
書式
REN [元ファイル名] [新ファイル名]
RENコマンドはファイル名を変更できます。
同じファイル名があると変更されませんので注意してください。


テキストファイルの表示
テキストファイルを表示したいときはTYPEコマンドを使用します。
書式
TYPE [ファイル名] [|MORE]

1画面に収まりきらないテキストの場合、|MOREと付け足すことで1画面ごとに表示させることが出来ます。
ただし、MORE.COMというファイルがカレントまたはパスの通ったディレクトリに必要です。
TYPEはどんなファイルも表示できますが、テキスト形式以外のファイルを表示すると画面が乱れますので、形式の違うファイルで使用しないでください。


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