その他のコマンド ここでは基礎の項で紹介した以外のコマンドについて解説します。 なお、ここで紹介するコマンドは、その実行ファイルがカレントまたはパスの通ったディレクトリにないと実行できません。 XCOPY 実行ファイル : XCOPY.EXE XCOPYはディレクトリ内のファイルを丸ごとコピーするコマンドです。
例: XCOPY A:\TOOLS B:\ /S /E Aドライブの\TOOLSディレクトリ内のすべてのファイルをBドライブにコピーします。 XCOPYは指定したディレクトリ内のファイルをコピーするのであって、指定したディレクトリそのものをコピーするのではありません。 RENDIR 実行ファイル : RENDIR.COM RENのディレクトリ版です。ディレクトリ名を変更するときに使います。
例 RENDIR A:\TOOLS A:\TOOL Aドライブの\TOOLSというディレクトリ名を\TOOLに変更します。 SEDIT / MEDIT 実行ファイル : SEDIT.EXE (MEDIT.EXE) バージョン5.0以降のみ SEDITはNEC版、MEDITはEPSON版のMS-DOSのコマンドです。 DOSで使われるテキストエディタです。
ファイル名を省略した場合、ファイル選択のメニューが表示されます。 画面下に表示されるメニューから、ファンクションキーで編集します。 バージョン・メーカーによって使い方が違うため詳しい使い方は割愛します。 Windows95/98ではEDIT.EXEがこれに相当します。 MEM 実行ファイル : MEM.EXE バージョン5.0以降のみ
MEMは現在のメモリ使用量を調べるコマンドです。 上の画面ですと、「最大プログラムサイズ」の部分が現在の空きメモリです。 ここが少ないとゲーム等が起動しないことがあります。CONFIG.SYSの設定を変えるなどして増やしてみましょう。 オプションとして、/C /P とすることで、デバイスドライバごとのメモリ消費量を調べることが出来ます。 DOSKEY 実行ファイル : DOSKEY.COM バージョン5.0以降のみ
DOSKEYを使うとカーソルキーの左右で文字を編集できるようになります。INSキーで挿入モードにして文字を挿入することもできます。 また、カーソルキーの上を押すと前のコマンドプロンプトで入力した文字列がリピートされます。キーの下を押すとリピートがキャンセルされます。 DOSKEYを解除するには、/R オプションをつけます。 ATTRIB 実行ファイル : ATTRIB.EXE
ATTRIBはファイルの属性の表示・変更をするためのコマンドです。 例: ATTRIB -R A:\FILE.TXT FILE.TXTの読みとり専用属性を解除します。 オプションは以下の通りです。
/Sを指定すると、そのパス以下のディレクトリ内のファイルすべてを対象とします。 IO.SYSやMSDOS.SYSなど、初めからシステム・隠しファイル属性になっているものを変更するとMS-DOSシステムに影響が出ることがありますので注意してください。 CHKDSK 実行ファイル : CHKDSK.EXE
CHKDSKはディスクの空き容量とメモリの空き容量を調べるコマンドです。 正確にはディスクのエラーを調べるコマンド(Windowsのスキャンディスクとほぼ同様のもの)ですが、エミュレータのディスクイメージ上でディスクエラーが起きることは考えにくいので、容量チェックのコマンドとして解説しています。 5.0より前のバージョンではMEMコマンドがないので、メモリの空きはこのコマンドで調べます。 ドライブを指定しない場合、カレントドライブを調査します。また、複数のドライブを指定可能です。 MSCDEX 実行ファイル : MSCDEX.EXE
MSCDEXはDOSからCD-ROMドライブにアクセスできるようにするコマンドです。 CD-ROMを使用するにはCONFIG.SYSにCD-ROMのデバイスドライバを登録する必要があります。 たとえば、次のように記述します。 DEVICE=A:\DOS\NECCD.SYS /D:CD_101 /Dオプションはデバイス名で、名前は違っていてもかまいません。 上記のデバイスドライバが登録された状態で、 MSCDEX.EXE /D:CD_101 とすると、未使用の先頭ドライブがCD-ROMドライブとして割り当てられます。(D:まで使用している場合はE:ドライブ) /Lオプションを指定してやれば、任意の未使用ドライブをCD-ROMに割り当てられます。(ただし、E:ドライブ以降の場合はCONFIG.SYSでLASTDRIVEの設定の必要があります) 複数のCD-ROMドライブを使用したい場合は、それらのデバイスドライバを登録した上でMSCDEXに複数の/Dオプションを指定すれば可能です。このとき、デバイス名は同じものにしてはいけません。 表記のCD-ROMドライバはNEC標準のドライブを使用する場合です。 |
MS-DOS QuickGuide <Contents> ■トップメニュー ■基礎編 内部コマンド ■ディスクの フォーマット [バージョン別] ・NEC 5.0以前 ・NEC 6.2 ・EPSON ■環境設定(1) Config.sys ■環境設定(2) Autoexec.bat □各種コマンド 外部コマンド ■バッチファイル の作成 ■Win95/98の DOS ■用語解説 ■FAQ |