03/09/05 「貴様は死兆星を見た！」の巻
■テレビで色々と放映されたらしい。
昨日私が述べた予想にはやはり嘘があった。
今日は戦中のような高揚感と危うさが同居していたような雰囲気に呑まれた。
指揮する立場としては戦場ではcoolでなくては部隊が全滅してしまうかもしれないわけで、充実感の反面悔しさもある。
抜け殻になった一日だった。
年内での復興は無理に思えてしまう自分。
発火の直接原因はマジで不明。
爆鳴気とか昨日書いたら専門家がホントに「水素が〜〜」とか新聞に書いてた。そらダメだわ。
とりあえず経団連が行政に圧力かけて再開許可を早く落とすに500ガバス。
COG10万、COG4万、BFG10万。BFGは全損。勿論立ち入り禁止。
車アッガイ。爆心隣接のエネルギーセンターは阿鼻叫喚。
もうね、アホかと。壁に突き刺さるガラス、床に見えるかすかな赤。
今日の叫び 「ガイルのソニックブームはもっとダメージ高い設定にしる！！」
とりあえず、熱くならずに冷静に行こう俺。こういう時は背伸びしなくて良いと思う。明日のためにその一、寝る。
03/09/04 「貴様には死すら生ぬるい！」の巻
■今日、職場で爆発事故がありました。私はたまたま定時で帰宅し、飲み会に参加していたので幸い被害はありませんでした。以下に私が得た情報その他を記します。写真は自粛させてください。
・飲み会中(現場から2kmほど離れた場所)に「ドーン！」と雷の大きくしたような衝撃が走る。建物にトラックが衝突したイメージを思い浮かべて欲しい。
↓
・私たちが外に飛び出すのが約10秒後。白めの煙と爆炎があがっており、空が赤に染まっていた。
↓
・20秒位すると火は見えなくなり、その後5分ほど見ていたが、消防車の音が聞こえないのと火が見えないので入店して飲み会再開。(新日鉄所属の消防車で消化可能な場合は東海市の消防車は出ない→サイレン聞こえない→ぼや、との結論)
↓
・早速所内の同僚に電話するも、「地震じゃないの？」。アホか火がみえとるやんけと思いつつ。
↓
・操業方より「○○で爆発が起こったらしい」とのこと。何であんな燃えるものも無いところで、と皆で首をかしげる。
↓
・5分後くらいにどうなったか経過を観察しに外に出る。そして見える炎。シルエットに見えるのはコークスガスタンク！！！死を覚悟した一瞬。
※あの場所にはコークスガス(COG)のタンクと高炉ガス(BFG)のタンクがある。10万立米が2基、4万立米が1基。横には発電所と酸素・水素生産施設があり。
↓
・工場のほうからバイクで来たおじさんが「ガスタンクらしいで？」とのコメント。
↓
・ニュースが始まる。飲み屋に居た何人かのおじさん達はスクランブルが掛かって戦地へ赴いた。死ぬなよ。
↓
・火は消えるような勢いではない。製鉄所内にはアナウンスで「外に出るな」と声が掛かったらしい。COGはCOを20％以上含むので吸ったら即あの世行きだ。部屋の同僚(所内に居た)は後に「俺の人生ここまでか」と本気で思ったと語っている。
↓
・ニュースの画像でCOG4万立米が燃えていると判明。上司のノリが著しく低下。酔いも瞬殺。最初は○○で発火したのになぜ離れたCOGタンクが？との謎が残りミステリ仕立てな雰囲気に。
↓
・2次会に旅立つ(なぜ！？)
↓
・2次会のスナックである人物と出会う。
↓
・事故のあらましの予想が付く。以下は予想であって、予想の域を出ないことを記しておく。ちょっと突っ込みどころ満載かもしれない。
| ▼当時、COGタンクは10万立米と4万立米の二つあったが、定期修理で10万立米が停止状態。操業キャパが少ない状態での難操業。 ▼4万立米タンクと言ってもそれが全部使えるわけでなく、実際は半分までくらいらしい。それ以下になると供給する際の圧が下がるからだ。 ▼しかし操作の域を超え、COGの消費量(これはある程度一定)に対して供給量が追いつかない状態が続く。 ▼供給はしなければいけないので、足りない圧を補填するために加圧。 ▼無理に加圧することに成り、エアが噛む？ ▼COGとエアの混合比の関係や、加減圧による発火性の上昇などを経て、○○にて爆発・発火。(爆鳴気のようなものだと思ってくれれば) ▼爆発それ自体はすぐ止んだが、残火がバックファイヤ、タンクを直撃。 ▼タンクへのCOG供給は、爆発が起こった時点でかろうじてコンソールより電動にてカット。 ▼タンクが燃える。蓋が ▼タンクは燃えているのだが、それはガスを残らず燃焼させるため。あえて消火は行わない方向で。 ▼ガスは燃え尽き、屋内にての待機命令が退去命令に変化。これを以って延焼等の二次災害を執行部が無いと判断したと見る。 ▼緩やかに(テレビでは大事だが)燃えているのは、タンク内のゴム製パッキンが主。ある程度燃え尽きるまで燃焼させる方向。 |
どうやら二次災害は最小限に食い止めたようだ。だがダメージは計り知れない。
・操業全面ストップ。国の審査が入るだろう。
・高炉・コークス炉の停止になるのか。高炉は休風状態で3日もつという。コークス炉は火が落ちた時点で耐火煉瓦が全損するのでそうなった場合は…どうなるの？レンガだけで20mもの建物を組める技術者は現存しないらしい。
・ガス配管の再点検。亀裂等の検査だけで気が遠くなるほどの時間と費用が費やされる。
・電力系統が麻痺するので(ガスで発電していた)そもそも工場は機能しない。
・厚板の生産量を例にとると、最近は日産3万ｔだった生産量を9万ｔ（生産量300％）までに上げるほどタイトな生産体制だった。そしてこの事故。
個人的には長期的な影響が怖い。妄想であって欲しい。
・生産ストップ
↓
・トヨタの原材料供給が中国産のもの暫定的に入れ替わる。
↓
・復旧するがシェアが著しく低下。
設備投資は大切だよなぁ…。明日から修羅場モード発動かもしれない。9月中は休み取れないかもしれないので、関係者各位、お覚悟を。
この文章に対する苦情は掲示板にお願いします。
2003.07
2003.06上
2003.06下
2003.05
2003.04
2003.03
2003.02
2003.01
2002.12
2002.11
2002.10
2002.09
2002.08
2002.07
2002.06
2002.04
2002.03
2002.02
2002.01
2001.12
2001.11
2001.10
2001.09
2001.08
2001.07
2001.06
2001.05
2001.04
2001.03
2001.02
2001.01
2000.12
CROSSBOARD
back to Top