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法学部の定期試験問題をいただきました <法>期末試験も終わりにさしかかってまいりましたが、ピンク・シラバス制作チームのもとには、どんどん今季の試験問題、そして学習の際に使われた過去問が集まってきています。今回は、法学部の有志の方(名前は本名っぽかったので、念のため伏せておきます)から、法学部の試験問題をメールでいただきましたので、さっそく掲載することにいたしました。 いただいた過去問は、左メニューの「法学部過去問」に掲載しています。来期以降の履修計画のためにも、ぜひご覧ください。また、過去問を提供していただいた方には、改めてこの場でお礼を申し上げたいと思います。 7月23日 「JAM」が教室に空しく響く…国際経済基礎論の期末試験 <経済>「中西の世界」は最後までらしさを失いませんでした。国際経済基礎論の期末試験は23日、I102教室などで一斉に実施。試験問題は、語句説明5問、定理の説明2問、国際収支表の穴埋め3問、ケインズモデルの問題4問、論述問題を3つの中から1問選んで解く、という内容になっていました。 問題は、いずれも資料「期末試験に向けての準備」に載っている項目を暗記していれば容易に解けるものでした。授業で展開された、数式の数々、さまざまな定理の証明は、どうやら「なかったこと」にされてしまったようです。 試験の答え合わせをするために、中西師匠自信作のテキスト「国際経済理論」を開いてみます。そのはしがきには、こんなことが書かれていました。 「…理論を学ぶということは、理論から導かれる定理や命題を暗記することではない(ただ単に暗記するのは全く無益である)。」 ただ単に暗記するのは全く無益である ただ単に暗記するのは全く無益である ただ単に暗記するのは全く無益である─。 国際経済基礎論の集大成である期末試験は、全てが暗記で解ける問題でした。これはつまり、師匠自らが「国際経済基礎論の授業は無益である」と言ったも同然…。師匠が基礎論のレベルを超越した議論を展開したのも、「これが本当の国際経済理論なんだな」ということを主張したかったから、かもしれません。 ふと、イエモンの「JAM」という歌を思い出します。 「乗客に日本人はいませんでした」「いませんでした」「いませんでした」 マスコミがよく発するこのフレーズに「墜落した飛行機の乗客に日本人がいなかったら、それでお前たちは嬉しいのか?」という批判をこめて歌われたこの曲は多くの人の共感を呼び、一躍有名となりました。でも、一方で、 「飛行機に自分の家族が乗っているかもしれないひとがいる。そんなひとたちを安心させるために『乗客に日本人はいませんでした』ということの、どこがおかしい? ひとが身近なひとを大切に思うことを否定するこの歌詞こそ、実は偽善じゃないのかよ!」 と、「乗客に日本人はいませんでした」というメッセージを批判することは全くの見当違いだ、と言う人も少なくありません。 「ただ単に暗記するのは全くの無益である」「無益である」「無益である」 だから、このフレーズをこうしてバカにしている私たちこそが、実は全くの見当違いなことを言っていて、むしろ物事の本質に切り込んでいるのは、連呼されているこのフレーズの方、なのかもしれません。 それでも、今までの国際経済基礎論の授業を振り返り、テキストのはしがきを読み、そして今回の試験を目にした私たちは、やっぱりこう歌いたくなる気持ちを抑え切れないのです。 「僕は何を思えばいいんだろう」「僕は何て言えばいいんだろう」…。 7月16日 中西師匠のウェブサイト、壁紙にパレート改善の余地あり <経済>中西師匠のウェブサイトの壁紙が、7月15日付更新の際に変更されました。色は相変わらずダークグリーン系なのですが、模様が若干変更され、斜めにラインの入ったようなものとなっています。 まあ、人にはいろんな好みがありますから、この色を使うこと自体へのコメントは避けときます。ただ、この背景を使っておきながら強調文字色に赤い色を使うのは、どう考えてもイヤガラセとしか思えないですね。 ところで、中西師匠のウェブサイト、テキストが表示されてから壁紙が表示されるまでの間に、妙なタイムラグがあることに気付いた方もいらっしゃると思います。なぜこういう現象が生じるのかというと、「壁紙のデータが重すぎる」ためです。 壁紙の画像ファイル「LinesMoss.jpg」は、たかが壁紙のくせにファイルサイズが234KBもあります(ちなみに、前のバージョンの壁紙は確か300KB超でした)。ページ内のメインコンテンツとならない「添え物」的なデータにしては重たすぎますね。特に師匠のサイトは、PDFをのぞくと全体的に軽い構成のサイトだけに、なおさら壁紙の重さが目立ちます。 基本的にウェブサイト制作者には、可能な限りデータサイズを抑える努力が求められます。さらに、画像データをウェブで使用する際は、サイズを抑えつつ、圧縮による画像の劣化にも細心の注意を払わなければなりません。画質の劣化を最小限(素人目には分からない程度、が一般的)に抑えつつ、ファイルサイズを可能な限り小さくする…この相反する2つの事柄を、いかに高いレベルで達成するか。ここが制作者の腕の見せ所となるわけです。 そういうわけで、この重たい壁紙を、ちょっと処理してみましょう。さて、ホームページ作成のFAQとして「JPEGとGIFはどう使い分けるの?」というのがあります。これに対する答えは「写真はJPEG、使われている色数の少なそうなグラフィックはGIF」です。中西師匠の壁紙は、JPEG形式となっていますが、これはどう見ても色数が少なそうなので、GIFに変換した方が効率的ですね(FireWorksではかったところ、26色しか使われていませんでした)。 以上を踏まえて、壁紙の画像をGIF形式に変換すると、サイズが140KBになりました(変換結果はこちら)。JPEGの約3/5ですから、だいぶ小さくなりましたね。さらに、GIFは「ライセンス関係でいろいろと面倒なので嫌い」という人もいるため(GIFのライセンスに関する詳細は割愛します)PNG形式を使ってみることにしましょう。同様の設定でデータを書き出すと、サイズは131KB(PNGへの変換結果はこちら)。わずかながらも、確実にサイズが小さくなったのが分かります。もちろん、これらの画像は、ほとんど画質の劣化が見られません。 こうして、画像の画質は保たれたまま、ファイルサイズを小さくすることに成功したわけですが…これって、よく考えると、いわゆる「パレート改善」ってやつですよね。「画質」と「ファイルサイズ」の2つからなる社会を考えたとき、画質が悪くなることなく、ファイルサイズだけが小さくなった、つまり「社会の状態が改善された」わけですから。 ちなみに、これ以上ファイルサイズを小さくしようとすると、色数を減らさなければならず、このことが画質に大きな影響を与えるので、今回ここでやった作業以上はパレート改善ができなくなり、従って「パレート効率的」もしくは「パレート最適」と言われる状態に達したことになります。 かくして、中西師匠のウェブサイトにある壁紙には、パレート改善の余地があることが証明されたわけですね。 ところが、ここで「やれやれ、国際経済の先生なんだから、壁紙くらいパレート最適にしてよぉ…」なんて思わせてくれないのが男・中西訓嗣のすごいところ。ミラーサイトで第2回のスライドを見て下さい。17番目のスライドには、「パレート改善が,それだけで“とてもよいものだ”というわけではない(と思う)」とあります。なんと、第2回の講義の段階で既に、こちらの主張に対する予防線を張っているではありませんか。 こちらの行動を先読みして、講義内で手を封じにかかってくるとは…。改めて確認しました。「やはり師匠は、ただものではない」と。 23日に試験を受ける皆さん、「中西の世界」には、くれぐれもお気をつけ下さい。 7月13日 憂鬱な読後感…「はじめての法律学―HとJの物語」 <一般>経済学部生のみなさん、今までで読んでいて一番ブルーになったテキストって、いったい何でしょうか? 多くの人は、今期の圧倒的インパクトから、中西訓嗣、広瀬憲三、井川一宏編「国際経済理論」(有斐閣ブックス)と答えるのでしょうが、本稿執筆者には、それを超える圧倒的インパクトの本があります。大学教育センター開講の「法学」で用いられる、松井茂記、曽野裕夫、松宮孝明著「はじめての法律学―HとJの物語」(有斐閣アルマ)です。 この本は、交通事故という1つの事象を通じて、法律を身近に感じる、という趣旨の本ですが、そのストーリーは重たく、読み進めれば進めるほど憂鬱になっていきます。以下、簡単にそのあらすじをお話ししましょう。 「ある大学生Hは、彼女と一緒にドライブをするが、彼は調子に乗って飲酒運転を行い、さらに信号無視。そのとき、Hは横断歩道を横断する女子大生Jをはねてしまい、彼女は意識不明の重体に。Hは見苦しい裁判を展開した末に禁固1年の実刑判決を受ける。一方の女子大生Jは、植物状態となってしまう。かつての何気ない会話を思いだした母親は、苦悩の末、生命維持装置を外すことを決意。しかし、そこには法律という、高い“壁”が─。」 この本、確かに卑近な例を用いて法学の解説をしてくれているので、分かりやすいは分かりやすいんです。でも、なんでパンキョーごときを勉強するのに、こんなブルーなストーリーを味わわないといけないのか…。これならまだ、お経のように数学の定理が羅列されている「国際経済理論・第1章」の方がマシってもんです。 この本は一貫して「H=悪、J=罪のない一市民」というふうに書かれています。でも、Jも、夜の横断歩道を渡るんだったら、周りに車が来ないかどうかの確認をし、欲を言えば「あの車が信号を無視するかもしれない」という危険予測くらいはしたらいいのに…。そんなことを、ひとりつぶやいてしまいます。 確かに法的な観点からいくと、Jは裁判戦略上優位な立場にある被害者です。でも「命あっての物種」。裁判戦略がどうこう以前に、死んでしまっては何にもなりません(最終的にはJの母親の願いがかない、生命維持装置は外されます)。交通社会において、自らの命を守るのは、法学ではありません。歩行者、原チャライダー、自動車のドライバー…どの立場になっても同じように持ち続けられる、交通安全への高い意識です。 不法行為を裁かれて、人生を棒に振ったH。裁判に勝って、人生に負けたJ。そんなブルーな「HとJの物語」。ちなみに試験勉強は、こんなブルーなテキストより、レジュメの方が役に立つので(過去は用語の空欄補充問題が中心だった)、感情の起伏が激しい方、すぐ鬱になっちゃう方は、勉強対象をレジュメに絞り込んだ方が、精神衛生上よろしいかと思われます。 今回の文章執筆にあたって、改めてテキストを読み直しましたが、相変わらず何度読んでも鬱になる内容です。せめて最後に、「Jはドラゴンボールで生き返りましたとさ」とかいうオチがあったら、こんな不快な読後感はないのに…。 7月9日 中西師匠「質問は歓迎しませんなんだな」? 初の名言ゼロ <経済>国際経済基礎論の第14回講義は9日、I102教室で行われましたが、講義内で中西訓嗣師匠が一度も「名言」を発しない、という衝撃的な事態が起こりました。 「名言」とは、「〜だな」と「質問は歓迎します」の2つ。前者は主に余談において自らオチをつけるときに(ex.「立っている人がいますが、そんなはずはないんだな」)、後者は騒がしくなった学生たちに静かにするように促す婉曲表現として用いられます。 師匠がこの名言を一切排除したのは初めてのこと。「〜だな」は話の流れから使わないことがあったのですが、「質問は歓迎します(質問はありますか)」さえ発しなかったのは、きわめて異例の事態といえるでしょう。 授業前半、やはり教室後方は騒がしく、「ここには頭がおかしい人しかいないのか」と思わざるを得ないような惨状でした。当然、皆は中西砲こと「質問は歓迎します」を待ちわびていたのですが、師匠は我関せずとばかりに、暑苦しそうな表情で汗をぬぐいながら講義を進めていきます。 その後、しゃべってばかりの人は途中休憩時に出ていったらしく(だったら始めから来るなよ、と言いたくなりますが)講義後半には騒がしさも幾分マシにはなったのですが、結局最後まで「伝家の宝刀」は封印されたままでした。 来週の水曜日には、休講などもなく14回の講義をフルに使い切ったはずなのに、なぜか補講が開講されます。あのスピードで講義が進んでなお補講が必要となる時点で、中西師匠が描いた国際経済基礎論の青写真には無理があるのではないか、なんて気がしますが…。まあ、私たちとしては「中西の世界」をもう1度味わえることを、素直に喜ぶべきなんでしょうけど。 試験前にお役立ちリンクを紹介します <その他>掲示板にいくつか有用なリンクがあったので、紹介しておきます。 1つは、国際経済基礎論のPDFを、学外からもダウンロードできるようにした、「12人の怒れる経済学部生」さんによるミラーサイト。おかげで自宅でもPDFを参照することができるため、学習を円滑に進めることができそうです。 もう1つは「片桐 麟」さんによる「海里の蔭」。ここでは日商簿記検定2、3級の解説や、会計学基礎論の対策・過去問の解答解説などを読むことができます。体系的にまとまっているので、定期試験や検定試験前はもちろん、日常の学習においても利用価値の非常に高いサイトです。 7月4日 国際経済基礎論「期末試験に向けての準備」資料をWebで公開 <経済>中西訓嗣師匠のウェブサイトに、「期末試験に向けての準備」という資料がPDF形式でアップロードされました。資料には、専門用語、定理、モデル、その他について、どのレベルの理解を試験で求めてくるかが記されています。それによると、難解な証明などは一切なく、主に専門用語の用語説明と、定理、モデルなどに関する論述や簡単な計算などが要求されてくるようです。 ここまで、PDFスライド印刷不能、学外アクセス不許可など、インターネット上でも「中西の世界」は大暴れしてきたわけですが、今回は比較的まともな、学生のことを考えた更新が行われましたね。この資料に関しては印刷も学外アクセスも問題なく行えます。これぞサービス業、って感じです。 ところで、中西師匠はここまで、ウェブページのファイル名に一貫してきちんとした英語を使ってきました。「国際経済基礎論」は「elementary.htm」、大学院の「国際経済学」には「advanced.htm」、PDFの方では「比較優位の話」が「tale.pdf」と、英語で適切なファイル名をつけています。さすが1994年8月から1年間、カナダのQueen's Universityで客員研究員をやっていただけのことはありますよね。 なのに、今回の資料は「taisaku.pdf」。おいおい、これじゃあリア中サイトのファイルネームやん…。ま、今は、リンクページができたとき、そのファイル名が「rink.htm」だったり、ページタイトルが「リンクの冒険」だったりしないことを、祈っておくにとどめておきましょう。 会計学基礎論、試験形式は「50題の穴埋め形式」 <経営>経営学部の1回生向け必修科目「会計学基礎論」の試験問題は、穴埋めが50題出題されるという形式であることが4日、担当の桜井久勝先生から発表されました。 「初級簿記」の影響か、多くの1回生は簿記3級の範囲を中心に勉強を進めているようですが、桜井先生の専門は簿記ではなく財務会計、財務諸表分析です。従って、簿記のウエイトはそんなに大きくならず、むしろ授業の後半に扱っているような内容の方を重点的に勉強した方が良いのではないのではないか、というのがピンク・シラバス制作チームの一致した見解です。過去に先生は「1/3程度が簿記」と言っていましたが、これを額面通りに受け止めても差し支えはないでしょう。 前任者の後藤先生はかつて、同様のバランス良い授業をしておきながら、試験は簿記が9割以上なんていう、「会計学基礎論」の開講目的(シラバス参照)を真っ向から否定するような試験を出題したことがありましたが、桜井先生ならそういうことはないはず。「難関科目」の先入観を捨て、気楽に行きましょう。 どうでもいいですけど、会計学基礎論を受けてる人の中に、授業態度最悪な人がすごく多いですね。教室の2/3より後ろの方は、もはや「教室」とは呼べないような惨状です。遠慮のかけらもないような大声で私語、雑談をしている人、音漏れするような音量でヘッドホンステレオを聴いている人…。経済学部の国際経済基礎論担当者も以前書いてましたが、授業を聞く気がないなら、席は授業を受ける気のある立ち見者に譲るべきです。 ずーっと私語ばかりしていた上に、でっかい声で「仕掛品」のことを「しかけひん」と読んでいた男女混合グループへ。お宅ら、いろんな意味でバカ丸出しでしたよ…。 7月2日 結果は見ずとも分かりますが…国際経済基礎論で授業評価アンケート <経済>国際経済基礎論の授業で、ついに授業評価のアンケート用紙が配布されました。神戸大学の ・授業の進度が速すぎる(もはや異論のないところでしょう) ・テキストが難しくて役に立たない(確かに内容が高度な上に数式ばかりのテキストは、持て余す以外に使い道がありません) ・ホームページが意味ない(特に「自宅から見られない」ことが不満のようです) ・本当にこれ、基礎論ですか?(内容は基礎のはずですが、そう思わせないところが「中西の世界」なんだな) 大方の予想通り、多くの人が厳しい評価をしたようです。中西師匠の性格からして、相当へこむのではないかと思われるのですが、これが「現実」。今はただ、単位認定で、その報復評価が行われないことを祈るばかりです。 余談ですが、環境経済学の竹内先生は、過去の授業アンケートの結果を自らのウェブサイトで公開しています(こちらを参照)。おおむね皆さん、好評価を下されたようです。中西師匠のアンケートでも「道」を書き連ねた人は、果たしているんでしょうか? ようやく、ようやく…授業のスライドが印刷可能になりました <経済>中西訓嗣師匠のウェブサイトに掲載されているPDFが、ようやく印刷可能になりました。数式の欠落の修正にともなっての措置らしいですが、この2つにどういう因果関係があるのかは全く不明。これぞ「中西の世界」を象徴する理不尽さと言えるでしょう。それにしても、すべてが後手後手に回ってるな、師匠のすることは…。 |