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時期 | 事項 |
1986年 12月 |
IS設立 |
1987年 | IS社員・加賀昭三、この頃にFEの世界観・ゲームシステムなどの
構想を思い付き、ISにアルバイトで雇われていた学生3人と「同人 ゲームのノリで」暗黒竜の開発を始める |
1990年 4月20日 |
FE暗黒竜発売。オペラ調のCMは話題になるが、ゲーム
の売れ行きは 芳しくなく初期からのファンには「7月頃にワゴンセールで買った」と言う証言も。 人気が出始めたのは半年後ぐらいからで、ゲーム雑誌のコラムで好意的に 取り上げられたり同人誌などを媒体に口コミで広まったりしたと見られる |
1992年 3月14日 |
FE外伝発売。なお、タイトルクレジットは「1991
Nintendo」となっているが、 これはセガがメガドライブで発売した話題作『シャイニング・フォース』を 意識して発売日をスライドさせた為と言う説が有力 |
1993年 8月 |
東京・晴海の国際展示場で開催された「ファミコンスペースワールド」に SFC版第1作となるFE紋章が出展される |
1994年 1月21日 |
FE紋章発売。CMには裕木奈江を起用。なお、暗黒竜・
外伝・紋章と 関わっていたスタッフは加賀・寺崎啓祐(任天堂開発1部=当時)・音響担当の 辻横(旧姓・馬場)由佳の3名だけ |
1995年 11月 |
千葉・幕張メッセで開催された「ファミコンスペースワールド」に「光をつぐもの」の 仮題で発表されていたFE聖戦が出展される |
1996年 5月14日 |
FE聖戦発売 |
7月 | 加賀、小
学館「聖戦公式ガイド」掲載のインタビューで次回作について「ファンの 皆さんの要望が多いアカネイア編に戻って、もう少し掘り下げてみたい」と回答→別 掲 |
8月 | 加賀、学
研「聖戦超戦術BOOK」掲載のインタビューで次回作について言及。 「(N64版なら)より戦術的なシミュレーションRPGをつくることができますね」 「アカネイア編をまた掘り下げてみたい」→別掲 |
10月 | 加賀、ア
スペクト「聖戦ファンSpecial」で「次回作はN64?」の問に「じつは これからもSFCではいいんではないかと思ってる」と回答→別掲 |
1997年 9月 |
SVで「BSファイアーエムブレム」放送。 内容はアカネイア編の外伝的シナリオ4話 |
11月 | SVで「BSファイアーエムブレム」再放送 |
1998年 夏 |
ゲーム雑誌各誌の発売予定表に「FE64」が64DDのタイトルとして掲載される |
1999年 1月 |
加賀、NTT
出版「聖戦TREASURE」掲載のインタビューで以前に言及していた アカネイア編の新作をSFCの機能的な制約から断念したことを明かす。→別掲 なお、同書のあとがき(「IS出版部」名義)でも「アカネイア編の新作」について 「中止になったわけではありません」と強調している →別掲 |
4月 | SVで「BSファイアーエムブレム」再放送 |
5月 | 「Nintendo Online Magazine」に加賀のインタビュー掲載(加賀が
IS社員として表に出たのはこれが最後となった)→別掲 |
6月 | FE64、64DD専用からROMに媒体が変更される |
8月15日 | 加賀、ISを退社。この頃、退社と並行して(有)ティルナノーグを創業 |
8月下旬 | ティルナノーグ、PSの新作「エムブレムサーガ」開発を開始。
アスキーから発売されることが決定し、アスキーが特許庁に「エムブレム サーガ」の商標を出願する(2000年8月登録) |
9月1日 | 3年ぶりの新作となるトラキアがSFC-NPで書き換え開始(プ
ラスチック カード・説明書付きのプリライト版・ビデオ他の特典付き「DXパック」版は ローソンで8月28日に先行発売) |
年末 | ファミ通など各誌でES発表 |
2000年 1月7日 |
ファミ通1月21日号に加賀のインタビュー掲載。FEとの関連性を
ほのめかす発言も。→別掲 この直後より、任 天堂からアスキー及び ティルナノーグに対して「ES発売は不正競争防止法と著作権法に違反」と して警告が再三、繰り返される |
4月1日 | アスキー及び子会社のアスペクトがゲーム雑誌編集・ゲームソフトの 開発販売などの事業をグループ企業の(株)アスキー・ビジュアル エンタテインメントに譲渡。これに伴い、アスキー・ビジュアルエンタ テインメントは(株)エンターブレインに社名を変更、新社長にはファミ通 編集発行人の浜村弘一が就任する。ファミ通系各誌の発行やESを始めと するゲームの発売元もアスキーからebに移る |
8月 | 千葉・幕張メッセで開催された「任天堂スペースワールド」でGBA披露。 発売予定タイトルにFEの新作「暗闇の巫女」がラインナップされる。 |
9月29日 | FE64の発売が中止になり、開発作業はGBA「暗闇の巫女」に 引き継がれることが発表される |
2001年 2月16日 |
eb、全国のゲームソフト販売店でES予約キャンペーンを開始
(〜4月19日) |
4月2日 | ESから『ティアリングサーガ』にタイトルが変更される。理
由について ebは「諸般の事情」とするのみであったが、ネット上などでは「任天堂からの クレームだろう」と言う意見多数 |
4月20日 | 『電撃Play Station D』(メディアワークス発行:角川書店発売)Vol.43付録 CD-ROMにTS体験版収録。但し、CD-ROM中のゲームタイトルはESのまま |
4月26日 | デジキューブ(セブンイレブン・ファミリーマート・サンクス・サークルK)で TSの予約受付開始 |
5月3日 | 店頭でTSの体験版CD-ROM配布を開始。 |
5月24日 | TS発売。初週に各社ランキング1位を獲得するなど順調 な滑り出しを見せる |
7月25日 | 任天堂・IS、eb・ティルナノーグ・加賀の二社一個人を不正競争防止法
及び著作権法違反で東京地方裁判所に提訴。eb・ティルナノーグとも 「訴状を見ていないのでコメント出来ない」 |
7月26日 | 8月に千葉・幕張メッセで開催される「任天堂スペースワールド」の出展タイトル 発表。GBA版FEのサブタイトルが「暗闇の巫女」から「封印の剣」に変更 |
8月24日 | 「任天堂スペースワールド」開催(〜26日)。GBA「封印の剣」がプレイアブルで 出展される |
8月30日 | 『週刊SPA!』(扶桑社)9月5日号でeb側がこの事件について初めてコメン
ト。 「『TS』は当社で企画のうえティルナノーグに制作を依頼し、独自に開発・ 制作したもので、他社の権利を侵害する作品であるとは考えておりません。 ティルナノーグ及び加賀氏も訴えられていますが、本件はまず当社に対する 問題であると認識しており、両者への信頼は変わりありません」 |
9月13日 | 東京地裁で第1回審理 →レポート |
10月25日 | 東京地裁で第2回審理 →レポート |
11月21日 | GC『任天堂オールスター・大乱闘スマッシュブラザーズDX』発
売。ゲーム中の 隠れキャラクターで暗黒竜・紋章の主人公マ ルスとGBAで発売予定の新作 『FE封印の剣』主人公ロイが登場する |
12月6日 | 東京地裁で第3回審理 →レポート |
2002年 1月29日 |
東京地裁で第4回審理 →レポート |
3月29日 | GBA『FE封印の剣』発売 |
4月9日 | 東京地裁で第5回審理 →レポート |
5月30日 | 東京地裁で第6回審理 →レポート |
7月16日 | 東京地裁で第7回審理(この回に中間判決期日が10月29
日と指定されるが、 判決言い渡しは10月29日当日になって11月14日に延期された) → レポート |
11月14日 | 東京地裁判決。任天堂側の請求を全て棄却 →判決文(日本ユニ著作権センター) 任天堂側は控訴す る方針を表明 |
11月26日 |
任天堂側が一審判決の全部を不服として東京高裁へ控
訴 |
2003年 2月5日 |
任天堂、都内で「ゲームボーイアドバンス
SP」の発表会を実施。 新作『FE烈火の剣』が出展される |
2月27日 |
東京高裁で控訴審
第1回審理 →レポート |
4月25日 |
GBA『FE烈火の剣』発売 |
5月13日 |
東京高裁で控訴審第2回審理・ビデオ検証 →レポート |
8月28日 |
東京高裁で控訴審第3回審理・ビデオ検証 →レポート |
11月4日 |
東京高裁で控訴審第4回審理・ビデオ検証 →レポート |
12月9日 |
東 京高裁で控訴審第5回 審理・ビデオ検証 →レポート |
2004
年 1月27日 |
東 京高裁で控訴審 第6回 審理・ビデオ検証 |
3月4日 |
東 京高裁で控訴審 第7回 審理 |
5月10日 |
東 京高裁で控訴審 第8回 審理 |
5月31日 |
東 京高裁で控訴審 第9回 審理・被控訴人加賀昭三に対する尋問実施 |
7月26日 |
東 京高裁で控 訴審 第10回 審理(結審) |
10月7日 |
GBA『FE聖魔の光石』発売 |
11月24日 |
東
京高裁で控
訴審判決。一審判決を一部変更し、ebの 予約キャンペーンが不正競争防止法違反に当たることを認定。 ebに約7600万円の損害賠償を命じる逆転判決を下す。 なお、著作権法違反に関する主張は一審と同様に退ける。 →判決文(日本ユニ著作権センター) |
12月8日 |
任天堂・IS、高裁判決の一部不服を理
由に最高裁判所へ上告 (eb側は附帯上告せず、不正競争防止法違反に対する約 7600万円の 損害賠償命令部分は確定の見込み) |
12月24日 |
ファ
ミ通増刊のPS2ソフト発売予定欄に『ティアリングサーガ2(仮称)』が 掲載される(一部版にはタイトル無し) |
2005年 1月14日 |
eb『ファ
ミ通PS2』(同社刊)1月28日号で『ティアリングサーガシリーズ ベルウィックサーガ』正式発表。発売時期は「2005年春」の予定 →eb公式サイト |
4月12日 |
最高裁判所・第
三小法廷、任天堂側の上告不受理を決定。 これにより二審・東京高裁判決が確定する |
4月20日 |
GC
『FE蒼
炎の軌跡』発売 |
5月26日 |
PS2『ベル
ウィックサーガ』発売(予定) |
出典・参考文献
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