これ以外にも細かい修正をすることがあります。
今月中将棋倶楽部が出版した『中将棋入門 はじめての中将棋』を購入しました。やはり本を一冊作るというのは大変なのでしょうね。現在簡単に入手可能な中将棋の本はこれが唯一ですので、それだけでも価値があるといえるでしょう。装丁・写植・図面・文章などすべての面で素人臭さが目に付きますが、「限定試作第0版」ということなので今後改善されていくものと思われます。一つだけ重箱の隅をつついておくと、
この本を手に取った方の中でも「中将棋」という言葉を聞いた事がある方は殆どほとんどいないのではないでしょうか?
という文章が「はじめに」の冒頭にあるのですが、中将棋を聞いたことがなければこの本を手に取る機会はないのではないでしょうか(^^;。
すでに中将棋のルールを知っている方にとっても、この本の「付録」は興味深いかもしれません。これは『象戯圖』、『諸象戯圖式』という貴重な資料に含まれる記述に基づいて、将棋一般についての知見を述べたものです。この部分だけ写植や文体が異なっていて、本文とは全く別に作成された文章であることをうかがわせます。この付録を書いた葛西氏がどんな方なのかは知りませんけども、「悪娘。」(読んだ人にしかわからないですね(^^;)が出てくるところを見ると若い方なのでしょうか。
この本は現在インターネット経由のみでの販売となっており、「中将棋倶楽部」インターネットショップから購入することができます。中将棋を知りたい方は一冊お手元に置かれることをお勧めします。
先日将棋倶楽部24万局集を購入しました。発売されてからだいぶ日がたっているので今さら感が漂います。本当は発売直後にでもほしかったのですが、定価6,476円+税というのはいくらなんでも高すぎるので、古本で入手できるまで待った結果こういうことになりました。著者の久米氏もおすすめの方法なので同じような方も多いかもしれません。検索してみたところ、私の棋譜は一つも入っていませんでした。その期間中はほとんど対局しなかったので当たり前ですね(^^;。
私は棋泉も使ったことがなかったので、完全に初めての経験でした。少し使った見た感じではマニュアルが不親切で、検索や棋譜ファイルの結合などなどがよくわからなかったのですが、試行錯誤してなんとか使えるようになってきたところです。棋泉はフリーソフトとしてはそれなりの機能を持っていると感じました(あくまでフリーとしてはですけれども)。ただ、局面検索などをしていると頻繁にフリーズするのは何とかしてほしいところです。しかし、棋泉掲示板でもサポートがほとんどされていないところを見ると期待はもてません。Kifuシリーズの柿木義一氏のようなまめな対応を求めるのは酷なんでしょうか。
将棋倶楽部24万局集については、また今度ちゃんとした形で取り上げようと思っています。
先ごろ、毎日コミュニケーションズが「MYCOM将棋文庫」を創刊しました。第一弾の『藤井システム』と『雁木伝説』をはじめとして、人気のある絶版本を順次刊行していくそうです。『相振り革命』や『消えた戦法の謎』はそのうちこのシリーズで復刊されると思いますが、『角換わり腰掛け銀研究』が復刊されるのかどうかが注目ですね。
この文庫版はそれぞれ700円と、値段が安いのも特徴的です。普通のサイズの将棋本は最近は1200円から1300もしくは1400円の時代になりつつあるところでしたが、廉価なオプションが登場したことは我々にとって喜ばしいことだと言えるでしょう。つられて古本の値段も下がるとうれしいのですがどうなるでしょうか。将棋界は全体的に高コスト体質が温存されているので、少しずつでも利益を出せる体質に変わっていってほしいものです。
フェアリー小屋で主に扱っているば自ステイルメイトが詰将棋パラダイス今月号の「フェアリーランド」に載っています。森茂氏の作です。フェアリーランドは新ルールに消極的なのかと思っていましたが、最近はそうでもないのかもしれません。そういうことなら私も少し投稿してみようかという気になっているところです。やはり住所は「もずいろ」でしょうか。変かな(^^;。
私がこのサイトを作ったときは、ば自ステイルメイトを作るのは日本広しといえども私くらいなのではと思っていました。幸いなことにその認識は誤りだったわけで、現在ば自ステイルメイトがフェアリーの中で一定の位置を確保しつつあることになんとなく不思議な気がしています。私も何か貢献したいものですね(と書くだけなら簡単(^^;)。
問題はフェアリーランドで解答する方が新ルールにどの程度ついてきてくれるのかですね。今月の作品がどの程度の解答者数を集めるのかに注目してみます。ば自ステイルメイトとしてはわかりやすい作品だと思うので、詰将棋パラダイスを購読されている方はぜひ解いてみて下さい。お願いします。
(11月10日追記)
神無太郎さんによれば、1990年代に上田吉一氏をはじめ何人もの方がステイルメイト関係の作品を作っているそうです。やはり私の認識が狭いことがわかりました。先人に倣って、新しい領域を開拓していきたいものですね(と書くだけなら簡単(^^;)(再)。
10月24日に台湾の台北市で行われた竜王戦第一局は千日手指し直しとなり、先後を入れ替え持時間を短縮して行われた指し直し局も再び千日手となって話題を呼びました。普段我々は千日手の存在を忘れて将棋を観戦していることが多いのですが、このようなときに思い出されるのですね。
そこで、千日手に関する話題を調べるために「千日手」で検索をかけた方が何人もいらっしゃったようです。その結果千日手考が上位に来るため、このサイトのカウンタがいつもより多く回るということが起こりました。(といってももとが少ないのでたいした数ではありませんが)何が影響するかわからないものです。
こういうことがあると、千日手をネタにもう少し何か書いてみようかという気にもなるわけですが、実際にはなかなか千日手の棋譜を集めるのは難しいんですよね。ネット上で集められるのはせいぜい最近のタイトル戦の棋譜くらいですし、将棋年鑑にも千日手の棋譜はほとんど載ってなかったと思います(買っていないのでよくは見ていませんが)。将棋年鑑CD-ROMはどうなんでしょうね。
千日手に終わった将棋であっても、その局面で両対局者が打開できないと判断したという事実を後世に残す意義があるはずですから、記録を残すという点で勝負のついた将棋と差をつけるのはいかがなものかと思います。日本将棋連盟は、全棋譜を検索できる体制を早く整えてほしいものですね。
double crown's piecesの将棋戯言が、100回目に到達したのを区切りとして休止状態に入りました。復帰は来年になるそうです。といっても、double crownさんがネット上での活動をやめるわけではなく、むしろこれまでいろいろな方面に手を広げてきためにそちらはいったん置いておくということのようです。私を含め毎週末の更新を楽しみにしてきた人も多いと思いますが、再開を心待ちにしておきましょう。読んでいなかった人は、この機会に全部読んで気に入ったものを将棋戯言国民投票で投票してみて下さい。(勝手に宣伝してます(^^;。)私は投票したい文章がたくさんあってだいぶ迷いました。やはりはずれが少ないです。私もdouble crownさんのように文章が書けるといいんですけどね。
しかし、こういう趣旨のコンテンツが他にはほとんどないというのは不思議です。私のように、毎週更新する根気のない人ばかりとも思えませんし、文章で勝負するというのは個人HPのあり方としてはもっとも正統的な気がするのですけどね。文章力が必要というのもあるかもしれませんが、私程度でもこうして文章を書いているわけですし、普通に書く力があればなんとかなりますよね。将棋を指す人は文章が下手という傾向があるわけはないでしょうし(むしろ逆でしょうね)。
結局のところ、将棋に関わる人間の絶対数が少ないというところにたどり着くしかないんでしょうか。悲しい結論ですが。
10月17日のお昼頃、トップページのカウンタが10000に到達しました。これまでにこのサイトをご覧下さったすべての皆様方にお礼申し上げます。
私はこのサイトのカウンタの数にこだわりを持っていません。万人受けする内容ではないですからね。自分ではカウンタを回さないようにしていますし、連続アクセスもカウントしないようにしていますし、カウンタも重くなっても大丈夫なようにページ下部にカウンタを設置しています。こうすると読み込み途中で次のページに移った場合にカウントできないので数え漏れが多くなるのですが、もともとカウンタを回すことはどうでもいいと思っていますので、気にしていませんでした。ですから、実際ののべ来訪者数は10000よりも多いのではないかと思います。しかし、サイト開設から2年近くでこの数字にまで到達したことは感慨深いです。
詰将棋400年のサイトの中で詰将棋サイトのアクセス数を比較するページがあり、これを見るともう少し順位を上げたいと思ってしまうこともあるのですが、今のところ積極的にカウンタを回す努力をするつもりはありません。自慢したくなるほど内容が充実していればいいのですが、現状ではまだまだですからね。これからも、少しずつではありますが内容の充実に努めていきますので、今後とも時々は訪れて下されば幸いです。
著作権法に限ったことではありませんが、法律用語を扱うときは思わぬところで思わぬ意味づけに出くわすので注意が必要です。著作権法でよく言われるのが、「利用」と「使用」の違いです。
「利用」とは、複製や公衆送信等の支分権に基づく行為を指し、「使用」とは、著作物を見る、聞く等のような単なる著作物の享受を指す。(平成10年2月20日付著作権審議会マルチメディア小委員会ワーキング・グループコピープロテクション中間まとめ)。
著作権法詳説[全訂新版] 三山裕三著 東京布井出版 20頁
わかりにくい書き方をしていますが、要するに「利用」するには著作権者の許可が要るが、「使用」には必要ないということです。このページを読むだけなら「使用」なので許可なしでかまいませんが、コピーしてどこか別の場所に公開するとなると著作権に触れるので「利用」となるわけです。
米長邦雄ホームページには、「当ホームページ上の全ての内容の無断使用は固くお断りします。
」という記述がありますが、これを著作権法的な文脈で解釈すると「このページを読むな。」ということになってしまいます。大変ですね(爆)。
昨日から将棋倶楽部24で第8期24名人戦の参加受付が始まりました。24が肥大化してきたのにともない24公式棋戦のスケジュールが滞っていたため、久方ぶりの名人戦となりました。注目されるのは、規模の拡大に合わせて、今回からシステムが大きく変更になったことでしょう。なかでもリーグ期間を前後半に分割して、前半で対局数の少ない者が脱落するという制度は斬新に感じます。
これまでの名人戦の問題点として最も多く指摘されてきたのが、途中で来なくなる人の問題です。はじめの数日間で0勝2敗のような成績になると、そのまま24に来なくなってしまうケースが多く見られました。リーグ戦では勝ち星の数で順位づけられるため、そのような対局数の少ない人をいかに捕まえられるかが、優勝の行方を左右することが少なくなかったのです。将棋の実力ではなく道場でうまく対局相手に遭遇できるかで決まってしまうというのでは、納得がいかないのが普通でしょう。
そこで今回からはリーグ戦の期間の前半で対局数の多い15人以外は後半の対局ができないということになりました。たとえ勝率10割でも、対局数が少なければ失格となってしまうのです。そして、脱落した人との対戦は最終成績には含まれません。となれば、前半はとにかく道場に入りびたって対局をできるだけたくさんこなすのが最善の策となります。(前半終了間際では15人枠の対局数をにらみながらの駆け引きになるかもしれませんけども。)一リーグの人数は25〜50名くらいということなので、最大の50名リーグになったりした日にはかなり過酷な対局数争いになりそうです。やる気のない人は当然淘汰されるにしても、やる気のある人もかなりの数が落とされることになるでしょうね。
しかし、後半戦に入ると一転して穏やかな戦いになりそうな気がします。前半戦をくぐり抜けた15名はどの人も道場に入りびたる毎日を送った人たちです。となると、前半戦のうちにその15名同士の対局はあらかた終わっていて、後半戦に残された対局は数少なくなるのではないでしょうか。後半戦に突入した時点でリーグ戦の趨勢はほぼ決しているかもしれませんね。やってみなければわからないことではありますが。
ところで、私は最近普通の将棋をあまり指していません。将棋を指すよりもこのサイトを更新したり、詰将棋を見ていたりする方が楽しくなってきているんです。そんな状態だとこの名人戦は厳しそうなので、今回はパスしようかと思っています。