Ein Besseres Morgenを知るためのキーワード

Ein Besseres Morgenで議論された物語に関する概念の簡単な解説

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 アッパー系とダウナー系

アッパー系はブルース・リー(体育会系)に憧れる文系。ダウナー系は体育会系にルサンチマンを抱く文系のこと。当初は文系を分類するために用いられたが、次第に使い勝手話悪くなり、今となっては「アッパー=体育会系的陽気さ」、「ダウナー=文系的陰気さ」と広く用いる場合が多い

 系移行

主にダウナー系の人間がアッパー系に移行すること。逆のケースもあり

 ブルース・ウィリス転換

体育会系が超人化すること。アッパー系とダウナー系を文系分類の言葉として用いていたときには、体育会系の系移行としてこの言葉を用いる意味もあったが、アッパー、ダウナーをより広い意味で使うようになった今日では、文系・体育会系問わず系移行のことを指す

 不幸・幸福曲線

 萌え

 主人公のもてすぎ問題

主人公がもてすぎて鑑賞者の反感を被ること

 へたれもてもて状況

 感情移入

 ヘタレ動態

 思いで残留

 物語内人格との情報共有

 シナリオ分岐システム

 破滅兆候

物語の惨劇的終結を予感させるような事象

 西原・コクリコ笑態

無理して笑うこと

 人格の成長と発見

 自己同一性のズレ

 トラウマ再現

 難病物の快楽

 人格の触媒効果

アッパーな人格の感化によって、ダウナーが系移行を起こすこと。逆の場合もあり

 生け贄キャラ

三角関係において身を引くキャラのこと

 相違する時流

 「非日常」の日常と「日常」の非日常

「非日常」の日常は存在の危機に脅かされる生活のこと。「日常」の非日常は誕生日・クリスマス・デートなど生死に余り関係のないイベントのこと

 人生の動機

人生を制約するような障壁や目的。日常では潜在的だったものが、非日常の下で顕在するパターンあり

 白痴映画のジレンマ

白痴を真っ向から描写すると理解不能になる。しかし、理解可能な白痴はもはや白痴ではない

 「失う」という経験

何かを失う場合、当事者に失う事への明確な意識がないと、難病物の快楽はしばしば成立しない

 可能な未来

選ばれ得ないことによって潜在化する分岐した未来。物語に組み込まれることによって、しばしば鑑賞者を切なく刺激する

 大きな体系

物語の根底にある社会システム。鑑賞者のそれと共通するものがあるケースでは、高い感情移入効果が期待できる

 スケコマシ問題

 ジャンルからの逸脱

ジャンルムービーがその世界の殻を破壊すること
例:ヤクザ映画→終末SF

 物語の遅滞運動

走馬燈モードにおける主観時間の停滞

 美意識に耐えられない身体

身体を犠牲にして成立する美意識や解決される問題行動

 変容する師匠

価値の規範が崩れる事によって、自我の危機がもたらされる事

 ミイラ取り

恋愛をめぐる力関係の逆転。ヘタレ動態の別な側面

 保護者という属性

娘だけではなく、彼女を保護するお兄ちゃんへも感情の移入が転移すること

 時間と空間の代替関係

視覚情報で語られる物語とテクストでなされる物語の相違について

 後期景太郎モード

もて過ぎちゃって困っちゃう実に腹立たしい情景のことだが、そんなお兄ちゃんは、しばしば懸想する娘達を苦悩せしめ、結果として鑑賞者の欲情を刺戟する

 共同体の遺産

共同体のメンバーであることが、ヘタレもてもて状況の現出につながること

 コメディの累積自虐

恥をさらすことで成立するコントにおいて、その恥はもはや恥ずかしくない。しかし、さもそれが恥ずかしいように偽装せねば、コントは成り立たない。

 物語視点人格

 誤誘導戦略

ミステリーでいうミスディレクション。隠したいものから目を背けさせるために情報を語ること。

 視野への示現

知識でしか知らなかったものが、目の前に現れること。

 機能描画


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